シャキシャキとした食感で癖のない「えのき茸」、みなさんはお好きでしょうか?
えのきは一年を通して価格の変動も少なく、炒め物やスープ、鍋の具材など幅広い料理に使える食材です。
本記事では、えのきを長持ちさせる保存方法のコツや、アッと驚く豆知識までご紹介します。
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えのきの旬の時期や有名な産地、種類について
スーパーで売られている白くて細長いえのきは菌床栽培といって工場で人工栽培されているため、旬はなく一年中安定して流通しています。
えのきの主な産地は長野県、新潟県などで、ほかの種類のきのこもこの2県で栽培が盛んです。
お店でほとんど見かけることのない「天然のえのき」は濃い茶色をしていて軸が短く、カサも3cm~10cmほどに大きく開きます。
同じえのきとは思えない見た目に驚くでしょう。天然のえのきは10月~12月が旬です。
近年は天然ものと白いえのきを掛け合わせた「ブラウンえのき」も販売されています。
一般的な白えのきよりもシャキシャキ感とえのきの風味が強い品種です。
えのきの栄養価や効果・効能ついての説明
えのきは食物繊維の中でも「不溶性食物繊維」が豊富で、腸の蠕動運動を促し便秘解消の効果が期待できます。
食物繊維は不足しがちな栄養素のため、日々の料理に積極的に取り入れたい食材です。
ほかにも体内の余分な塩分を排出する「カリウム」も多く含まれています。むくみ解消の効果も期待できるでしょう。
えのきは食物繊維が豊富でよく噛んで食べることで満腹中枢が刺激されやすく、低カロリーなので体重が気になる方にもオススメの食材です。
えのきの購入時のおいしい食材の見分け方
おいしいえのきを見分けるポイントは以下の4つです。
- 軸にハリがあり長さがそろっている
- カサが開きすぎていない
- 色が白い
- 袋の内側に水滴がついていない
えのきは鮮度が落ちてくると色が黄色っぽく変色してきます。
また、袋の内側に水滴がついているものは時間が経っている証拠なので、避けるようにしましょう。
えのきの常温保存のコツと保存期間の目安
えのきはお店で常温で販売されていることもありますが、購入後は常温保存には向きません。
室温や鮮度にもよりますが、常温では1~2日で傷んでしまうため、次に紹介する冷蔵保存か冷凍保存をしましょう。
えのきの冷蔵保存のコツと保存期間の目安
えのきは冷蔵保存がオススメです。保存期間の目安は1週間です。
えのきの冷蔵保存の手順は以下の通りです。
- 袋から取り出し、石づきを切り落とさずにキッチンペーパーで包みます。
- ポリ袋や食品用保存袋に入れ、野菜室に立てて入れます。
きのこ類は湿気に弱いため、キッチンペーパーが湿ってきたら取り換えると鮮度が保てます。
えのきの冷凍保存のコツと保存期間の目安
えのきは冷凍保存も可能な食材です。すぐに食べきれない分は冷凍保存し、無駄なく使い切りましょう。
保存期間の目安は約1ヶ月です。
えのきの冷凍保存の手順は以下の通りです。
- 石づきを切り落とします。汚れが気になる場合は、濡らしたキッチンペーパーで拭きとってください。
- えのきを細かくほぐします。用途によって長さを半分~1/3に切っても良いでしょう
- 食品用保存袋に平らになるように広げ、袋の空気を抜いて冷凍します。
冷凍後2~3時間経ってから一度取り出し袋の上からほぐしておくと、えのき同士がくっつくのを防げます。
えのきは水洗いすると風味が落ちてしまうため、汚れは拭きとってください。冷凍したえのきは凍ったまま炒め物や汁物の具材として使用可能です。
えのきの食材の豆知識
えのきやしめじなどのきのこ類はほとんどが冷凍保存できますが、冷凍すると保存期間が長くなるだけでなく、別のメリットもあるのはご存じですか?
実はきのこ類は冷凍すると"うま味が増す"と言われています。
冷凍することで細胞壁が壊れて、うま味成分を作り出す酵素が働くためです。
冷凍したきのこは生のきのこと比べ、3倍以上もうま味成分が増えるとされています。
それぞれのきのこにあった冷凍保存をし、おいしく手間なくきのこ料理を楽しんでみてください。
えのきのオススメレシピの紹介
えのきはきのこの中でも味や香りに癖がなく、様々な料理に使いやすい食材です。
今回は普段は捨ててしまっているかもしれない「えのきの軸」を使った驚きのレシピを紹介します。
- えのきの軸のステーキ
①えのきの根元にあるおがくずの部分を約1cmほど切り落とします。
②根元の固まっている所を1.5cmの厚さに切ります。
③油をひいたフライパンで、両面をこんがりとするまで焼きます。この時バターを使うとコクが出ます。にんにくのスライスを加えても良いでしょう。
④味付けはバター醤油、みりんと醤油の甘辛ダレ、などお好みでお試しください。
えのきの石づきの境目が分からず普段は切り落として捨ててしまっている人も多いかもしれませんが、おがくずの部分さえ取り除けばほかは食べることができます。
えのきの独特の食感がまるでほたてのようだと評判のレシピです。気になる人はぜひ作ってみてください。
えのきの保存方法のまとめ
えのきの保存方法を常温、冷蔵、冷凍に分けて紹介しましたがいかがでしたか?
冷凍保存すると、えのきのうま味がアップするという嬉しいメリットもあります。
正しい保存方法を行い、無駄なく使い切りましょう。
<了>
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※本記事は個人の体験談をもとに作成されております。
※健康法や医療・介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず公的機関による最新の情報をご確認ください。
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