認知症の進行度合いと施設の受け入れ体制確認は超重要!
今回の寄稿者さま

ペンネーム:菜緒

プロフィール:51歳・主婦。夫と娘の3人暮らし。実家の母の介護を手伝っています。

日本における65歳以上の認知症の人の数は約600万人(2020年現在)と推計され、2025年には約700万人(高齢者の約5人に1人)が認知症になると予測されており、高齢社会の日本では認知症に向けた取組が今後ますます重要になります。

参考:厚生労働省みんなのメンタルヘルス

認知症は身近な病気になりましたが、我が家にも認知症の母がいます。

母が認知症と診断されたのは2018年の秋。2019年からデイサービスを利用しており、現在までに2か所デイサービスを変わっています。

初めてのデイサービス

今回は最初のデイサービスでの話です。

母は当時71歳。運動大好きで働き者。明るくおもしろいおばあちゃんで、若いころから人気者でした。

見た目では認知症とはわからないほど、にこにこと元気に過ごしています。

 

そんなある日。ケアマネさんからそろそろ一人で留守番は危ないと指摘を受け、デイサービスを探すことになりました。

すると「体を動かすところがいい!」と言う母自ら友達の情報を仕入れ、運動メインのデイサービスを見つけてきたのです。

デイサービスの責任者の方とは同じ新潟出身ということで意気投合。

とんとん拍子に話は進み、週3回通う契約を済ませ、いそいそと通い始めました。

ケアマネさんも時々母の様子を見に行って下さり、万全の体制でのスタートです。

 

当時はコロナ渦前で家族の見学は自由だったため、私の娘(当時小3)を連れてデイサービスに行き、一緒に運動をして母は大喜び。

私の娘は、デイサービスのアイドル状態になり、娘のファン(?)になった利用者の方たちから「お孫さん、今度はいつ来るの?」と聞かれたと母は楽しそうに話していました。

こうしてあっという間にデイサービスに馴染み、楽しく過ごす日々でした、このころは

 

デイサービスに通い始めて1年ほど経ったころ、コロナの流行が始まりました。

その頃の母は認知症の進行が進み、少し前のことを覚えていないことも増えましたが、元気にデイサービスに通っています。

デイサービスでもいじめはあった!

コロナ渦2年目に入ると、ケアマネさんからデイサービスを変えたほうがいいかも…と相談を持ち掛けられることが数回ありました。

よくよく話を聞いてみると、なんと母はデイサービスでいじめにあっていました

いじめのきっかけは、母がコロナワクチンを未接種だったことです。

当時はワクチンの接種が高齢者から開始されたばかりの時期で、デイサービス内では早く受けた方が勝ちといった雰囲気でした。

母は認知症のため、いつ自分がワクチンを接種するのかを友達にうまく説明できず、曖昧に返事をしたため、無視されたり避けられるようになっていたのです。

ケアマネさんが状況を調べたところ、スタッフからのフォローがなく、母はデイサービスで孤立しているとのことでした。

施設長へは接種の予約日を知らせてありましたが、スタッフへ情報共有されていなかったのです。

後からわかったことですが、利用していたデイサービスはリハビリを目的にした施設で、認知症は軽度のみの対応でした。

母の認知症の進行が早かったため、利用していたデイサービスでは対応しきれなかったのです。

早急に認知症対応のデイサービスに変えたことは言うまでもありません。

幸い母にいじめにあっていたという認識はなく、その後はケアマネさんが紹介してくれた認知症対応のデイサービスで友達もでき、楽しく過ごしました。

 

今後も母も家族も安心してデイサービスを利用するためには、母の今の症状とデイサービスの内容が合っているのか、定期的に確認することが大切だと思い知らされた事件でした。

 

< 了 >

 

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※本記事は個人の体験談をもとに作成されております。
※健康法や医療・介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず公的機関による最新の情報をご確認ください。
※記事に使用している画像はイメージです。

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