
年齢を重ねるごとに、仕事の採用がされにくいという印象をお持ちのシニアは非常に多いのではないでしょうか。
また、今の時代はどうやって仕事を探せば見つかるのだろうと疑問に思われるはずです。
そこで今回は、東京でお仕事を探しているシニアに向けて、求人の探しかたや選びかたをお話ししますので参考にしてみてください。
東京のシニア求人はどうやって探せばいいの?
東京でシニアが求人を探す際は、さまざまな方法があります。
求人誌
フリーペーパーをはじめ、コンビニなどで売られている求人誌を見て、直接応募をします。
タイミングによってはシニア求人の特集なども組まれており、チャンスがあれば積極的に応募できるようになっています。
ですが、今はインターネットの普及もあり求人誌は少なくなっています。
求人サイト
もっともスタンダードな方法が、求人サイトです。
今は年齢問わずスマートフォンを持っている時代ですから、好きなときに無料で求人を探せるようになっています。
また、シニアに限定して東京の求人を紹介しているサイトはかなり多いため、もっとも気軽に探せる方法だといえます。
再雇用制度
再雇用制度とは、定年退職後に再度雇用契約を結んで働けるようになる制度のことを指します。
再雇用制度は正社員に限らず、契約社員やアルバイト、パートなど雇用形態や雇用期間を問いません。
もともと働いていた会社での再雇用ですから、新しく仕事を覚えたり人間関係を構築したりしなくてもいいという特徴があります。
SNS
今は情報発信の主流がSNSのため、そこで求人情報を発信している企業は非常に多いです。
SNSは無料で使えますし、企業側としても求人広告費をかけずにたくさんの人に見てもらえるため大きなメリットがあります。
ただし、求人サイトとは違いSNSはあくまで情報発信をするものですから、常に求人が掲載されているわけではありません。
ハローワーク
求人を探すといえば、ハローワークではないでしょうか。
人によっては過去の転職で、ハローワークにお世話になった人は多いはずです。
東京のハローワークでもシニアの再就職支援を行っていますし、さまざまなアドバイスももらえるためとても便利なサービスだといえます。
シルバー人材センター
東京では、シルバー人材センターという施設があります。
シルバー人材センターに入会すると、さまざまな雇用形態で仕事を経験できるようになっています。
基本的には単発案件が多くさまざまな仕事が体験できます。
シニア求人の仕事選びのポイントは?
シニアでも求人情報はたくさんあるため、正しい方法で探せば理想的な職場は見つかるはずです。
ですが考えかたによっては、なかなか仕事が見つからない、続かないため、その理由を知っておくべきです。
体力を考える
収入が良い仕事だけを選んだ結果、体力がついていかずに体を壊してしまう可能性があります。
年金の受給額が減ってきている、老後の資金を貯めたいという考えはあるはずですが、それでも高収入の仕事はハードな可能性があるため、できるだで自身の体力と相談するべきです。
また、定年まで一生懸命働いてきたのに、定年退職後も同じように働きすぎると自分や家族の時間がなくなります。
待遇は考えないようにする
定年前まではかなり高収入だったかもしれません。
しかし、定年後に再就職した場合は、ほとんどで年収が大幅にダウンします。
たとえば、60~64歳の平均年収は男性が310万円前後、女性が230万円前後となっています。
65歳以上になると男性は270万円前後、女性は220万円前後で推移しています。
定年前はもっと稼いでおり、定年後も同じくらいを維持したい、正社員で働きたいと考えて再就職先を探すと、なかなか見つからないという可能性があります。
今まで経験してきた仕事を活かす
再就職先は、今まで経験してきた仕事を活かすのがベストです。
なぜなら、再就職できる可能性が高くなるからです。
企業側も、いちから指導する必要がないですし、自身はすぐにでも動ける状況のためお互いにWIN-WINな状況だといえます。
シニアの求人で採用されないと言われているのはなぜ?
東京のような仕事があふれかえっていそうな場所でも、シニアが採用されにくいイメージを持たれているはずです。
それにはいくつかの理由があります。
使いづらそう
企業によっては代表を含め、自分よりも年下が多いなんてケースが想定できます。
つまり、実際に入社をすれば年下の上司なんていうこともあります。
年下からすれば、シニアはプライドが高く偉そうだと思わている可能性があり、使いづらいと判断されます。
逆に自身も多くの経験を持っているのは間違いありませんが、そのプライドが邪魔をしてしまいます。
とくに、今まで転職経験がなく1社で働いてきたシニアは、柔軟性が失われ若者とのギャップがうまれます。
企業側が経験不足
どの会社もそうですが、積極的にシニアを採用してきた経験はありません。
やはり、シニアは体力がなさそう、病気になるかもしれない、コミュニケーションが取れなさそうというイメージがあるからです。
企業側が積極的に採用しているのは新卒などの若者が多いため、どうしてもシニア側と採用側で考えの違いができてしまいます。
即戦力を求められる
企業は経営している以上、即戦力で利益をもたらしてくれる人材が欲しいのは事実です。
なぜなら、教育に時間をかけられないと考えているところが少なからずあるからです。
シニアも今までやってきたこととは違う業種や職種を選ぶと、いちから仕事を覚えることになるため、そのような考えの場合はなかなか採用にいたりません。
働ける期間が決まっている
企業側からすれば新卒の20代前半から定年まで、できるだけ長く働いて欲しいと考えているはずです。
シニアの場合は年齢によりますが、体力的なことを考えると長く働けないのが現状です。
あくまで可能性ではありますが、本人が長く働きたいと思っても病気になり仕事ができないなんてことになるため、企業側からするとリスクに感じられてしまいます。
東京でシニアを採用するのは決してデメリットだけではない
近年、すすんでシニアを採用している企業が増えてきていますが、それは大きなメリットを感じているからです。
たとえば人手不足の解消ができますし、若者にはない豊富な人生経験、定着に期待できるからなどがあげられます。
シニアは、勤怠態度が優秀ですし子育てや社会人経験が豊富なため、年齢問わずコミュニケーションが取りやすい傾向にあります。
若者によっては人間関係が合わない、仕事が面白くないなどで入社してすぐに退職してしまいますが、シニアは今まで嫌なことも良いこともたくさん経験してきているため、簡単には退職しないというメリットもあります。
また、シニアを積極的に雇用している企業がメディアで取り上げられ、会社そのものが多くのユーザーに評価されています。
シニアは採用しづらい、というのはすでに過去のイメージですから、再就職活動中の人は自信をもって行動してください。
まとめ
東京は大都会ということもあり、多くのシニア求人があります。
実際に定年退職後はどうやって仕事を探せばいいのだろか、企業は自分を受け入れてくれるのだろうかと心配になるはずです。
しかし、今はインターネット社会ですし多くの情報があふれていますので、まずはご自身で現在のシニア求人情報を調べてみてはいかがでしょうか。
今は思っている以上にシニアを採用している企業が増えてきているため、ぜひチャレンジしてみてください。
< 了 >
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※本記事は個人の体験談をもとに作成されております。
※健康法や医療・介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず公的機関による最新の情報をご確認ください。
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