冬に旬を迎える白菜は、瑞々しくてクセがないため調理法によってメインになったり、サブになったりできる万能野菜です。
白菜はキャベツと同じアブラナ科に分類され、中国原産の野菜です。
白菜はボリュームがあるのに、安価なので丸ごと一玉購入する方も多いのではないでしょうか。
今回は、そんな白菜のおすすめの保存方法や、豆知識について紹介します。
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白菜の旬の時期や有名な産地、種類について
白菜の旬の時期は11〜2月の冬の時期。
生産量の日本一は長野県で、次いで茨城県、群馬県と続いています。
長野県の白菜は夏場の出荷がメインに対し、茨城県の白菜は冬場の出荷がメインとなっています。
白菜は「結球」「半結球」「不結球」と大きく3つのタイプに分類され、主流なのは「結球」タイプの白菜です。
白菜の栄養価や効果・効能について
白菜の約95%が水分です。ただ、残りの5%にはさまざまな栄養素がバランス良く含まれているので栄養価が優れています。
代表的なのは「ビタミンC」「食物繊維」「イソチアチアシアネート」。ビタミンCには美肌効果の他に、免疫機能を正常に保つ働きがあります。
食物繊維には腸内環境を整え、排便にスムーズにする効果があります。
また、糖質の多い食事を一緒に摂ることで血糖値の急上昇を抑制してくれるので、身体への吸収を抑える働きもありますよ。
最後のイソチアシアネートは、キャベツなどの同じアブラナ科に含まれる成分で、がん予防に役立つ可能性があるとして注目を集めています、
白菜の購入時のおいしい食材の見分け方
白菜を購入するときは、芯、重量、葉、隙間に注目しましょう。
- 芯
丸ごと1玉購入するときは、芯の部分を観察します。
大きすぎず、だいたい500円玉サイズの軸が中心にあるものが良いとされています。
このサイズが程よく栄養を吸収し、自然な状態で育ったことを表しています。
- 重量
重量はよりずっしりと重たいものが、葉がしっかりと巻いているためおいしいです。
- 葉
葉っぱの葉脈が左右対称になって美しいかたちが良い白菜です。また、白い部分も二等辺三角形のような左右対称になっているものがより美味しいと言われています。
白菜の常温保存のコツと保存期間の目安
丸ごと1玉の状態の白菜はキッチンペーパーで包んでから、新聞紙で再度包み、立てて保存するのがポイントです。
涼しい環境で保存した場合は、約3〜4週間持ちます。
常温保存できるのは、丸ごと1玉の白菜です。カットされたものは冷蔵保存しましょう。
さらに長く保存したい場合は、1週間に1度のペースで白菜を取り出し、新聞紙を取り替えるなどして湿気を逃すと可能です。
白菜の冷蔵保存のコツと保存期間の目安
1/2や〜1/8カットされた白菜を保存するときは、冷蔵庫で保管します。
まずは芯の部分を、斜めに切り込みを入れてカットします。次にラップで包み、冷蔵保存します。
芯をカットすることで葉の生長を止め、鮮度が落ちるのを防ぐことが可能です。保存期間の目安は約10日。
それ以上細かくカットして保存する場合の、保存期間目安は約4〜5日となります。
茹でたり、炒めたりと調理した状態のものはそれより短い、約3〜4日以内には食べ切るようにしましょう。
白菜の冷凍保存のコツと保存期間の目安
長期間保存したい場合、白菜は冷凍保存することができます。
この場合の保存期間目安は、約1ヶ月です。しかし、歯応えがかなり柔らかく変化してしまうので、調理法によっては注意が必要です。
また、生のまま冷凍保存する場合と、加熱後の冷凍する場合では食感変化に違いが出ます。
おすすめなのは加熱後に冷凍する方法。その方が、食感の変化をより抑えることができるので料理に使いやすいですよ。
尚、生のまま冷凍保存した白菜は、わざわざ解凍する手間は不要で、そのままフライパンや鍋に投入してO Kです。
加熱後の白菜を冷凍した場合は、冷蔵庫に移して解凍するか、レンジを使って解凍することができます。
白菜の豆知識
白菜の白い部分に、黒い斑点のような模様がみられることがあります。
これはゴマ症という生理障害が原因です。細胞の老化現象で、ポリフェノール類が褐色に変化したもので、病気や虫などではありません。
見た目の影響から敬遠されがちですが、少し黒点がみられる方が甘くて美味しいと言われています。
白菜の保存方法のまとめ
白菜の常温保存は、カットされた状態ではなく、丸ごと1玉の状態でのみ可能です。
カットされた状態の白菜は、芯の部分をとり除き、ラップで包んでから立てて冷蔵庫で保存しましょう。
さらに細かくした白菜は、保存袋に入れて冷蔵庫で保存が可能です。
長期で保存したい場合は、茹でたり炒めたりして加熱後に冷凍保存しましょう。
冬に旬を迎える白菜ですが、スーパーでは1年中販売されています。
コスパと栄養価に優れ、アレンジがしやすいので白菜を無駄なく上手に保存して美味しく楽しんでください。
<了>
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※本記事は個人の体験談をもとに作成されております。
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