可愛らしい星型の断面とネバネバとした食感が特徴のオクラ。
暑くなるとスーパーに出回るので、夏の訪れを感じる野菜の1つです。
今回はそんなオクラの保存方法と、下ごしらえのポイント、組み合わせの良い食材について紹介します。
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オクラの旬の時期や有名な産地、種類について
オクラは夏に旬を迎える夏野菜の1つです。
産地は鹿児島県がトップで、次いで高知県、沖縄県と続いています。
種類は一般的な五角形の星型をした「角オクラ」、長さが20cmほどある巨大な「島オクラ」、「八丈オクラ」、太くずんぐりした「ダビデオクラ」、色素が薄い「白オクラ」、未熟な状態で収穫した「ミニオクラ」、サヤが赤い「赤オクラ」、花だけを食べる「花オクラ」などがあります。
オクラの栄養価や効果・効能について
オクラにはβ-カロテン、カリウム、カルシウム、食物繊維などが豊富。
独特なネバネバの正体はガラクタン、アラバン、ペクチンといった食物繊維です。
そのため、皮膚や粘膜の健康を維持したり、血圧を正常に保ったり、骨を丈夫にしたり、整腸作用を促し大腸ガンを予防したりするなどの効果が期待できます。
オクラの購入時のおいしい食材の見分け方
全体の緑色が濃く、産毛がしっかりと残っているものを選びましょう。また、切り口や部分的に茶色くなったものは鮮度が落ちている証拠なので選ばないのが無難です。
サイズは大きければ大きいほど、育ちすぎて苦味が出てしまっています。小ぶりの方が、柔らかい弾力が楽しめます。
オクラの常温保存のコツと保存期間の目安
オクラはキッチンペーパーや新聞紙などで包み、冷暗所で保存します。
この場合の保存期間目安は、夏場で約1日。冬場でも約2日です。
オクラの冷蔵保存のコツと保存期間の目安
乾いたキッチンペーパーでオクラをまとめて包んでから、ポリ袋に入れて口を閉じ、野菜室で保存しましょう。購入時のオクラの状態によりますが、保存期間の目安は約3〜5日です。
湿気があると黒ずんでしまい傷みが早くなったり、温暖な気候で育つ野菜は温度が低すぎると、低温障害を引き起こしたりしてしまうからです。
より保存期間を延ばしたい場合は、少量の水を入れた瓶やペットボトルなどの容器に、ヘタの部分を下にして野菜室で立てて保存します。
この場合の保存期間目安は、約7〜10日です。
カットしたオクラは、傷むのが早いのでタッパーや密閉袋に入れて冷蔵庫で保存しましょう。保存期間の目安は約2〜3日です。
オクラの冷凍保存のコツと保存期間の目安
オクラを冷凍保存するには3通りの方法があります。保存期間の目安はいずれも約1ヶ月です。
生の状態で冷凍
水洗いし、水気を拭き取ったら、ガクの部分を取り除きます。そのままの状態か、輪切りにカットしたら、冷凍用保存袋に平らにして入れましょう。
冷凍することで、面倒な産毛処理をしなくても取り除けるので時短になり、凍ったまま刻めば薬味などにしても使用できます。
固茹でしてから冷凍
オクラを板ずりして産毛を取ったら、ガクを取り除いて、熱湯で約15秒茹でます。茹で終わったら、すぐに冷水に取ります。粗熱を取ったら、冷凍用保存袋に入れましょう。最後に空気を抜いて冷凍庫にいれて保存します。
凍ったまま調理が可能で、カットもできるので使い勝手が良いです。
たたきやピューレ状にして冷凍
調理の手間を最小限に抑えたい時は、たたくか、フードプロセッサーでピューレ状にしてから冷凍しましょう。この場合、板ずりして産毛を除去し、1分ほど茹で、頭の固い部分と中の種を除いてからたたきます。こうすることで鮮やかなグリーンのピューレに仕上げることができますよ。
使いたい分だけ取り出せるので、無駄がありません。
オクラの解凍方法のコツ
基本的には凍った状態で調理することが可能です。
生のまま冷凍したものは加熱し、火を通したものはそのまま常温に置くか、冷蔵庫に移すか、時間がない場合は電子レンジを使うかして食べましょう。
凍ったまま、醤油や麺つゆをかけて自然解凍すればそのまま簡単お浸しもできます。
オクラの下ごしらえのポイント3つ
POINT①
オクラの頭は硬いですが、ヘタの周りをぐるっと削り取るだけで丸ごと食べることができます。
POINT②
産毛をとるとき、オクラがネットに入った状態のまま塩をかければ、オクラがバラバラにならずに済むので簡単に板ずりすることができます。
POINT③
茹でるときは必ず一本の状態で行います。カットしてから茹でると、断面から水が入り水っぽくなったり、水溶性の栄養素も損失してしまいます。
オクラと相性の良い組み合わせの食材
オクラは同じくネバネバした、納豆や長芋と相性抜群です。
食物繊維を含むので腸内環境を整え、多くの消化酵素が一緒に食べた食材の消化吸収を助け、胃腸を守ってくれます。
また、オクラに少ないビタミンB1を多く含む豚肉と合わせるのもオススメです。
ネバネバしたムチレージという食物繊維が、タンパク質の消化吸収を助けるので、体力回復やスタミナアップ効果が期待できますよ。
オクラの保存方法のまとめ
オクラは温暖な気候を好むため、保存する場合は冷蔵庫の中でも野菜室に入れる。
生のままの状態でも冷凍ができるので、使い勝手が良い。
凍ったままの状態で調理することができるので、解凍の手間がなく便利。
独特のネバネバ成分が、夏の時期に弱りがちな胃腸を助けてくれます。
旬のオクラを正しく保存して、上手に無駄なく食べるようにしましょう。
<了>
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※本記事は個人の体験談をもとに作成されております。
※健康法や医療・介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず公的機関による最新の情報をご確認ください。
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