パプリカは赤、黄、オレンジなど色彩豊かな色と、肉厚でジューシーな甘さが特徴の野菜です。
お弁当やおかずの彩りが足りない時に少し入れるだけでも見た目が華やかになるので、とても重宝しますね。
ただ、「パプリカを冷蔵保存しているのにすぐダメになってしまった」「味が思ったより馴染まなかった」というお悩みを持ったことはありませんか。
そこで本記事は、パプリカの常温、冷蔵、冷凍の正しい保存方法や日持ち、調理するときの下ごしらえのポイントなどを詳しくご紹介していきます。
パプリカの旬な時期や有名な産地
パプリカの旬の時期は6月から11月まで。その中でも特においしいのが7〜10月までです。
主な国内の生産地は宮城・茨城・北海道です。また、韓国やオランダ、ニュージーランドからも多く輸入されています。
色は日本でよく見かける赤・黄・オレンジの他に、みどり・紫・黒・白と馴染みのない色も海外ではよく出回っています。
パプリカの栄養価や効果・効能について
ヨーロッパでは「ビタミンの王様」と呼ばれるほど、栄養成分が豊富なパプリカ。特にβカロテンやビタミンC、ビタミンEが豊富に含まれ、抗酸化作用や肌や粘膜などの健康維持に役立ちます。
また、もともと唐辛子の仲間だったため「赤パプリカ」には脂肪燃焼効果が期待できる、カプサイシンが含まれているのが特徴です。
パプリカの購入時のおいしい食材の見分け方
ここではパプリカを購入するときに、おいしいものを選別できるチェックポイントをご紹介します。
以下の点を注意して選ぶと、鮮度の良いものをチョイスできます。
丸ごとのもの
・表面にシワがなく、ハリのあるもの
・ツヤがしっかりしている
・ヘタの切り口が茶色や黒く変色していないもの
パプリカは、店頭でよく積み上げて販売されています。手に取ったものがパッと見てきれいでも、実は裏側が痛んでいた…と言う経験はありませんか。
急いでいる時は意外に見落としがちなので、購入前にしっかりチェックしましょう。
カットされたもの
・肉厚でみずみずしいもの
・種が白く、しっかりついているもの
パプリカの常温保存のコツと保存期間の目安
パプリカの常温での日持ち期間は、約1週間です。
長持ちのポイントは、ザルなどの風通しの良い容器に入れ、直射日光の当たらない涼しい場所で保管すること。
ただ、パプリカは水分の多い野菜なので、同じ向きに置いていると下の部分から、だんだんと痛んでくることがあるので注意しましょう。
ヘタのフレッシュ感がなくなってきたり、パプリカにシワが出てきたりしたら、早めに消費してください。
一方、パプリカがカットされている場合は、常温保存には向きません。購入したらすぐに野菜室に保存するようにしましょう。
パプリカの冷蔵保存のコツと保存期間の目安
ここではパプリカの冷蔵保存の仕方を丸ごとのものと、カットしたものに分けてご紹介します。
丸ごとのもの
パプリカの冷蔵での日持ち期間は、約10日〜2週間です。
長持ちのポイントは、パプリカを完全に密封せず野菜室で保管すること。
袋の中で湿気がたまってしまうと、ヘタの部分からカビて腐ってきてしまうので注意が必要です。湿気を持たせないためにも、パプリカを1つずつキッチンペーパーに包んで保存するとより安心です。
カットされたもの
一方、カットしたパプリカの冷蔵での日持ち期間は約3〜5日です。
カットしたものをそのまま保存袋に入れて保存すると、切った断面がドロドロしてくるので早めに使い切りましょう。
もし切り口がドロドロしてきた場合は、その部分だけうすく包丁で切り取ると、みずみずしい切り口が復活するので、捨てずに最後まで使えます。
パプリカの冷凍保存のコツと保存期間の目安
パプリカの冷凍保存の日持ち期間の目安は、約1ヵ月です。
丸ごとのまま保存すると、冷蔵庫で場所をとるためお好みのサイズにカットして保存しましょう。
ジップ付きの冷凍保存袋に、カットしたパプリカを平らに入れるとパラパラとして使いやすく冷凍できるので、おすすめです。
カットの方法によって、使い道はさまざま。解凍せずにそのまま調理できるので、ぜひ色々な料理に活用してくださいね。
角切り | ラタトゥイユ、酢豚、スープ など |
くし切り | カレー、ピクルス、ホットサラダ など |
細切り | チンジャオロース、南蛮漬け など |
パプリカの下ごしらえのポイント
パプリカを食べていて「味があまり染みてない」と思ったことはありませんか。パプリカにはしっかりとした薄皮があるので、味が調味料と馴染みにくいのが難点です。
ただ「晩ご飯にすぐ作って食べたい」「味がしっかり染みてほしい」という時には、ひと手間をかければ解決します。
手順は以下の通りです。
①パプリカの表面をトースターや魚焼きグリルなどで、パプリカの表面が焦げるまでしっかり焼く
②熱いうちにポリ袋に入れ、少し蒸らす
③焦げた皮をむく
薄皮をむくために火入れしたので、パプリカが甘く柔らかくなり、とても食べやすくなっています。調味液に漬け込むマリネやピクルス、南蛮漬けなどのレシピにおすすめの方法です。
パプリカは国産と海外産、どっちを選ぶ?
パプリカは、スーパーの店頭で「国産」と「海外産」のものが一緒に並んでいます。その値段はまちまちですが、おおよそ国産の方が海外産に比べておよそ1.5〜2倍の値段で販売されています。
物価高で求めやすい海外産を選びたい気持ちもありますが、収穫してから店頭に並ぶまでの速さは、やはり国産には勝てません。
特にパプリカに多く含まれるビタミン類は、時間が経過するごとに減少していくので、鮮度の良い方が栄養価も高いと言えます。
値段の安さを重視するのも大切ですが、栄養をたっぷりとれる国産のパプリカもぜひ食べてみてくださいね。
パプリカの保存方法のまとめ
今回は、パプリカの常温・冷蔵・冷凍の保存方法と下ごしらえのコツなどを詳しく解説しました。
「パプリカの薄皮を焼いて取り除くだけで味がなじみやすくなる」という方法をはじめて知ったという方も、多くいらっしゃったのではないでしょうか。
彩り豊かで栄養価も高いパプリカを、これからもぜひ食卓にご活用ください。
<了>
このコーナーもおすすめ
※本記事は個人の体験談をもとに作成されております。
※健康法や医療・介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず公的機関による最新の情報をご確認ください。
※記事に使用している画像はイメージです。