【離婚問題】娘の旦那はまさかのDV男だった。【シニア】
今回の寄稿者さま

ペンネーム:りつ

プロフィール:大阪在住。あと2年で定年。定年後はどんな仕事でもいいので働けるだけ働いて、夫と共通の趣味のゴルフを楽しめたらいいなあと思っていました。気がかりなのは小豆島に住んでいる私の両親。介護をどうするか考えないといけません。

登場人物の年齢:私58歳、夫58歳、娘27歳、孫(男)2歳

【娘の離婚とDV男】あと2年で定年の私に事件が…

令和4年の12月は、思いがけない出来事が次々と起こりました。
なかでも、娘が旦那からDVを受けていた事は大きな衝撃でした。
それを知った時、私は実家に帰省していました。

母が胃の手術をして退院するので、その手伝いの為です。夫とは離れ離れの年越しでした。
12月29日、実家の掃除をし、玄関のしめ縄やお花を整えてお正月を迎える準備をすませた日の夜。
携帯が鳴りました。夫からです。

「大変なことになった。今から千葉に行ってくる。」

 千葉に嫁いだ娘からの電話…

私には千葉に嫁いだ娘がいます。幸せに暮らしていると思っていましたが、実は旦那からDVを受けていました。
年の瀬の極寒の夜子どもと家から放り出され、夫の携帯に「ごめん迎えに来て」と泣きながら連絡があったそうです。


私はすぐに娘の携帯に電話して、「警察に駆け込んで保護してもらって!」と頼みました。
2歳の孫が寒くて震えているだろう、と想像すると不憫でたまりません。
私は小豆島にいるので夫と駆け付けることもできません。
娘も孫もそして車を走らせる夫も、どうぞ無事でと祈るしかありませんでした。

 娘と孫は布団を引いて頂いて警察署で一夜…

娘は近くの交番に行き事の顛末を話しました。そのあと交番の方が大きな警察署まで送ってくれたそうです。
年末で対応してくれる職員の方もおらず、娘と孫は布団を引いて頂いて警察署で一夜を過ごしました。
夫は明方千葉に到着しました。

朝、娘たちは警察の方に付き添ってもらい自宅に帰りましたが、いくら呼んでも旦那は出てこず、家に入れなかったそうです。
あきらめて警察の方が帰りました。その後何度も何度も電話をかけ、やっと電話がつながり夫が話をしたそうです。

暴力を認めるどころか、娘の言葉によるDVを逆に訴えるぞと言わんばかりの口ぶりだったそうで、話し合いになりませんでした。

【娘の離婚とDV男】私は見抜けなかった…

妊娠中にもDVを受けており、おなかを蹴られたりベッドから突き落とされたりしたそうです。
髪を引っ張られ束になって抜け、顔を殴られまぶたを切りました。DVは孫の目の前でも行われ、
その悪影響は計り知れないと思います。

それでも私たちに話さなかったのは、親に何か仕返しをされるかもしれないという恐怖から。
私たちはこれっぽっちもDV男であることを見抜くことはできませんでした。

さらにショックなことは、孫には何かしらの障害がありそうなこと。
まだ確実な診断ができないそうですが、言葉が出ず、動きも同じような年齢の子どもとは明らかに違います。
原因はわからないとは思いますが、DVのせいに違いない!と腹立たしく思ったりします。

 弁護士へ依頼することに

絶対に離婚はさせるつもりでしたが、孫の養育費などの取り決めが必要でしたので、弁護士さんに依頼することにしました。
弁護士さんをネットで探してみたものの、初めてなので選び方が分かりません。
いろいろ電話をしてすぐに予約が取れるところを訪ねました。
娘の付けていた日記やDVの写真が残っており、負けることはないとのことで、着手金48万円を払い契約しました。
離婚に伴ういろい
ろな調停は想像以上に時間がかかりそうです。弁護士費用もさらにかかりそうです。

 たった1ヶ月で生活は激変しましたが…

こうして静かだった二人の生活に、突然娘と孫が加わりにぎやかな毎日になりました。
今はすっかり孫中心の生活になっています。毎週日曜日はゴルフの練習場に行っていたのに、今は公園めぐりです。
孫のために手作りおもちゃを作るのに夢中になったり、幼児食をSNSで検索したりと、たった1か月の間に環境が激変しました。

今後娘はシングルマザーとして育児をしながら養育費の話し合い、保育園探し、仕事探し、と乗り越えないといけない壁がたくさんあります。

離婚にもDVの過去にも負けない。

私たちはできる限りの手助けをしながら、娘と孫が安心して暮らせる場所を与えられたらと思います。

私たちのイメージしていた老後の予定はまったく違ったものになりました。
老後の費用が充分ではないのに家族が増えて先々不安でもあります。
DV、弁護士、障害児とわけもなく自分たちには関係ないように思っていたことが突然起こりました。

平穏な老後は望めないかもしれませんが、可愛い孫と娘を見守りながら、残りの人生を大切に生きたいと感じています。

 

< 了 >

※本記事は個人の体験談をもとに作成されております。
※健康法や医療・介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず公的機関による最新の情報をご確認ください。
※記事に使用している画像はイメージです。

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