Ms.Takahashiさんの義両親介護から娘一家と同居による大家族の奮闘記連載コラムです。
今回は新シリーズ大家族編:第2話となります。
・前回のお話はこちら
10年という長い年月を介護と闘い、やっと穏やかな夫婦生活が始まると思ったところに娘一家との同居がスタートしました!
ペンネーム:Ms.Takahashi
プロフィール:地方都市に住む60代の主婦。10年間にわたる義両親の介護ののち、娘一家と同居をはじめて、現在は六人の大家族へ。
高齢者が子どもと同居するのは正しいことなのか?
娘一家と同居を始めてほぼ1年経とうとしています。
嬉しいことも苦労することもありましたが、今のところ何とか上手くいっています。
しかし、長い目で見ると同居するということは、どうなのかなと思うこともあります。
そこで今までのことと、これからのことを考えてみようと思います。
そもそも子どもと同居するということは?
私はかつてイギリスに住んでいたことがありました。
そこではかなり高齢の人でも自立して元気に暮らしているのを見てきました。
夫婦であっても一人が亡くなり、もう一人が残されても、子どもと同居することはほとんどありませんでした。
それを見て私もああいう風に自立した生活をしたいものだと思っていました。
ですから、離れて暮らしていた娘一家が我が家にやって来るということは想定外のことだったのです。
一般的には「娘さん一家と一緒に住むことになったんですってね、いいわね。」となるのですが、私は複雑な思いでした。
でも、娘一家が是非にと言えば、断る理由はなかったので、言わば不本意ながらの同居開始だったわけです。
それでも、一緒に暮らし始めれば楽しいこともあるわけで、同居も悪くないとも言えます。
これから先どうするのか?
これから先はどうなるかは誰もわからないのですが、同居を始めたからには、お互いに「良かったね、助かったわよ。」という関係を続けることが重要だと思います。
娘だから気軽に付き合えるということはありますね。
例えば、私は雑な性分で、玄関やお風呂の掃除などもざっとしかしないのですが、娘も同じようなものなので「汚れが落ちていないわよ。」などと苦情を言われることはありません。
私がおせっかいにも無断で洗濯物の破れを繕い、ゴムを取り換えても娘はへそを曲げることはなく、かえって「サンキュー」なんて言ってくれます。
これが息子のお嫁さんだったら「余計なお世話」ということになるのでしょう。
しかし、この平和共存を続けるには、お互いが超えてはならない一線があることも事実です。
これも試行錯誤の段階としか言えませんが、私は次のようなことを考えています。
- 娘夫婦の問題にはかかわらない
- 子どもたちの教育方針には反対せずに協力する
- 私たちはできる限り自立した生活を続ける
- 互いに助けを必要とするときには協力する
10年後にどうなっているかは誰にも分りません。
日々最善を尽くすしかないのですが、お互いに「あの時同居したのは大失敗だった。」という事態だけは避けたいと思っています。
< 了 >
※本記事は個人の体験談をもとに作成されております。
※健康法や医療・介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず公的機関による最新の情報をご確認ください。
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