Ms.Takahashiさんの義両親介護から娘一家と同居による大家族の奮闘記連載コラムです。
今回は新シリーズ大家族編:第1話となります。
定年を機に夫の故郷に引っ越したと同時に介護生活が始まりました。
10年という長い年月を介護と闘い今やっと穏やかな夫婦生活が始まると思ったところに娘さんよりある提案を受けます。
ペンネーム:Ms.Takahashi
プロフィール:地方都市に住む60代の主婦。10年間にわたる義両親の介護ののち、娘一家と同居をはじめて、現在は六人の大家族へ。
娘一家との同居生活!?
人生ってわからないものですね。
義父母の介護がほぼ終わるころ、娘の一家が私たちと同居したいと言い出しました。
これからは、夫婦二人で静かに老後を過ごそうと思っていただけに驚きでした。
自分の娘とはいえ、他県への大学進学から別々に住んで20年にもなります。
一緒にうまくやっていけるのかという心配はありました。
でも結果的には娘一家の希望を入れて、古い家を二世代用にリフォームした家で、私たち2人と娘一家4人の総勢6人の大家族の生活が始まりました。
娘には元気で活発な小学生の男児が2人いて予想以上に賑やかな毎日が始まったのです。
戸惑いの日々
それまでも娘一家は夏休みや冬休みにはみんなで帰省して、数日間一緒に過ごしたことはありました。
でもずっと一緒に暮らすとなると戸惑うことばかりでした。
一緒に食事をするとなると、それぞれの好みを覚えなくてはなりませんでした。
子どもたちの遊びやお風呂の時間、テレビやゲームをする時間、そして夜はいつ寝るかなど、生活のリズムが違うので、お互いが協力し合わなくてはならないことは明白でした。
1~2か月間は試行錯誤の連続でしたが、次のようなことに落ち着きました。
- 食事は、週末は一緒、ウイークデーは別々にとる。
- 娘が働いているので、学校が休みの間の昼ご飯は私が受け持つ。
- お風呂は夫、子どもたち、ママ、パパ、私の順番で入る
- 光熱費や食費は両家で半切する
もちろん私たちは子どもたちの世話はするけれども、パパとママの教育方針には一切口を出さないことに決めました。
数ヶ月経過…
最初は、不安はありましたが、同居生活は数か月で軌道に乗りました。
子どもたちはすぐに私たちに馴染んでくれました。
そして新しい学校にも慣れ、元気に通学するようになりました。
ママが仕事で不在でも、二人はめげることなく私たちのところに来て遊んでいくという具合です。
おかげで、私は二人を遊ばせるために、カードゲームをしたり、工作や折り紙をしたり、紙飛行機の飛ばしっこやボール遊びにも付き合うようになりました。
雪が降れば雪合戦までするという過酷な日程をこなすようにもなりました。
新たな目標
かくして私たちの静かな生活は活発で忙しい日々に変わりました。
私ももう若くないので腕や腰が痛くなったり、膝がガクガクしたりすることもありますが、結構楽しんでやっています。
私の母は「人の役に立ちたいんだよ。」とよく言っていましたが、年を取るとその気持ちがよくわかるようになりました。
年齢的にも私がこの先いつまでこの生活を続けられるか不安はあります。
しかし、できる限り元気でこの大家族のために多少でも役に立てたらいいなと思います。
< 了 >
※本記事は個人の体験談をもとに作成されております。
※健康法や医療・介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず公的機関による最新の情報をご確認ください。
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