【介護体験記】人生山あり谷あり:大家族編3【娘一家と同居】

Ms.Takahashiさんの義両親介護から娘一家と同居による大家族の奮闘記連載コラムです。

今回は新シリーズ大家族編:第3話となります。

・前回のお話はこちら

 

今回は孫と安全に遊ぶ方法のお話しをします。

 

今回の寄稿者さま

ペンネーム:Ms.Takahashi

プロフィール:地方都市に住む60代の主婦。10年間にわたる義両親の介護ののち、娘一家と同居をはじめて、現在は六人の大家族へ。

安全に遊ばせるには?

子どもたちと一つ屋根の下で生活すると、どうしても遊びの相手をしなければなりません。

これはなかなか骨の折れることです。

特に元気印の小学生2人となると相当大変であることは想像できますね。

 

まず外で遊ばせるとなると、怪我でもさせたら大変です。

昔は自分の娘たちを遊ばせる時、「少しぐらい擦りむいても、まぁ、いいか。」と大胆になれたものです。

でも孫となるとそうはいきません。何とかして怪我をしないように細心の注意を払っています。

 

また雨の日など屋内で遊ぶことも多くなると考えました。

私は子どもたちがやってくるとわかってから、ボードゲームを買ったり工作の道具を揃えたりとそれなりの準備をしました。

 

結果、役に立ったもの、あまり役立たなかったもの、それぞれです。

今回は子どもたちに喜んでもらえた遊びを紹介します。


屋外の場合

我が家には狭いながらも庭があります。

また近くに安全な空き地もあります。

でも私が2人と一緒にかけっこや鬼ごっこをするのはもう無理です。

そこで考えたのは次のような遊びです。

 

紙飛行機やパラシュートを飛ばす

折り紙や画用紙を使って紙飛行機を作り、ビニール袋を利用して簡単なパラシュートを作ります。

この作業も結構楽しいです。

できたら外に出て一緒に飛ばし、距離や高さを競います。

紙飛行機と言っても最近は種類が多く、高く飛ぶものや長く飛ぶものなどいろいろあります。

子どもたちも私もできるだけ良く飛ぶように工夫を凝らして頑張ります。

風向きもあるので誰のが一番になるか予想がつかないのも面白いところです。

パラシュートはちょっと手がかかりますが、ビニールを切ってところどころにタコ糸を付け、糸をまとめてから重り(段ボールを丸めたもの)を付けるだけで作れます。

サインペンで思い思いの絵をかいてもいいですね。

パラシュートは高く飛ばすとゆらゆら揺れてまた面白いです。

 

縄跳び、水鉄砲、花火

100均で買える縄とびや水鉄砲があれば、空き地でも楽しく遊べます。

夏の夕方には花火もいいですね。

子どもたちは花火が大好きなので時々やりますが、やけどをしないように大人が2人以上が立ち会った上で楽しみます。

 

野菜や花を育てる

子どもたちがトマトを育てたいと言っていたので、春に苗を買ってきて一緒に植えました。

また小学校で育てた朝顔の種を持ってきたので、種まきもしました。

また私は台所の生ごみを庭に埋めて土地を肥やそうと考えて、以前から実行しています。

しばらくするとトマトはぐんぐん成長し、朝顔は芽を出しました。

生ごみに交じっていたカボチャやジャガイモの芽も出てきました。

こうなると楽しくなって子どもたちも水やりや観察をするようになりました。

まもなくジャガイモが大きくなり6~7月には収穫できるまでになりました。

子どもたちは喜んで芋堀をしてくれました。

なんとスーパーの袋2つに一杯になるほどの収穫があり、2人とも大喜びでした。

カボチャは大きいのが1個だけでしたが、夏休みに収穫して食べました。

とてもおいしかったです。

トマトはとてもたくさんの実がなり、夏場いっぱい毎日のように採って食べました。

朝顔は赤や青の花が咲き、家族みんなが楽しむことができました。

子どもたちはそれまでマンション暮らしだったので、菜園は初体験だったこともあり喜んでやってくれたのが嬉しかったですね。

 

外出の場合

夏休みなどの長い休みには毎日家にいると退屈してしまいます。

そこでちょっと郊外まで出かけることを考えます。

子どもたちが好きで、安全、しかもお金があまりかからないのは次のようなところです。

 

水族館、動物園

子どもたちは生き物が大好きです。近くに水族館と小動物のふれあい動物園があるので、何回か行きました。

外出の時は私1人で2人は見られないので、夫か娘などもう一人大人がついていくようにしました。

夏は外が暑いので水族館はいいですね。

屋外のイルカショーなども屋根の下で見られるので夏のお出かけにはうってつけです。

 

アスレチック公園

小学生ともなると近くの公園だけでは物足りませんね。

そこで体を使って遊べるアスレチック公園にも行きました。

ここは安全な遊具がたくさんあって子どもたちは大喜びです。迷子にならないようにやはり大人が2人ついていきましたが、つい自分もやってみたりして結構楽しめました。

 

屋内の場合

やはり子供はテレビゲームが大好きですね。

またYouTubeはいくらでも楽しいチャンネルがあるので無限に見ていられます。

でも多くのママは子どもたちが画面にくぎ付けになるのを好みません。

目のために良くないし、ずっと画面に向かっているのは子どもの心に良い影響はないと考えているからです。

私もその考えに賛成なので、2人の子どもにはできるだけ画面を見なくてもできる遊びをさせたいと思いました。

そこでやってみたのは以下のようなものです。

 

ボードゲームやカードゲーム

オセロや将棋、チェスなどができるボードゲームは2人でできるので割合成功でした。

子ども同士でやるとどうしても年長のお兄ちゃんばかりが勝つことになるので、私がそれぞれの相手をして、ところどころ手を緩めて、彼らが勝つチャンスを作るようにしました。

もっともチェスは私も初心者なので緩めなくてもよく負けるので彼らは満足のようです。

トランプやウノは3人でやるので楽しい反面、同じ人ばかり勝つとまた問題です。

ばばぬき、じじぬきのような偶然に勝負が決まるもの入れて何とか均衡を保つのがコツですね。

もちろん記憶力の衰えた私は、神経衰弱は一生懸命にやっても勝てないので、子どもたちは喜んでやってくれます。

 

工作や折り紙

これも子どもたちには人気があります。

折り紙で単純な飛行機を作るとか、昔ながらの風船、鶴、奴さんや手裏剣も作ります。

子どもたちは現代風のイルカや恐竜でも器用に作ります。

良くできたものは部屋に飾り、飛行機ならば飛ばしっこをしても楽しいです。

工作は画用紙、段ボール、針金、ストロー、紙コップなど家にあるもので、おもちゃや置物などを作ります。

これもまたとても楽しいです。特別に工作キットを買わなくても、子どもたちは創作意欲があるので、どんなものでも楽しんで作ってしまいます。

私の役割は不要になった段ボールや箱、広告のチラシ、新聞紙などを集め、クレヨンやサインペン、ハサミやセロテープなどを用意しておくことです。

作り方がわからないときはYouTubeを見ればいくらでもヒントが得られるのは嬉しいところです。

 

編み物や縫物

これは意外でしたが、男の子でも縫物はできますね。

私は縫物や編み物が大好きです。

私がやっていると子どもたちがやってきて、「僕もやりたい。」と言うのでくさり編みや刺し子をやらせてみたら、結構上手にやれるようになりました。

怪我でもしたらどうしようと心配しましたが、私の目の届くところ限定ということにして、今までのところ手を切ったり、刺したりしたことはありません。

何より集中して作業をするので喧嘩もないし、楽しんでやっているようです。

できたものは壁に飾ったり、写真に撮ったりもしています。

極めつけは夏休みに2人がミシンかけをやりたいというので雑巾を縫わせたことです。

新学期には2人とも喜んで自作の雑巾を持って学校に行きました。

 

天気が悪いとどうしても室内遊びになりますが、いろいろ手を変え品を変え、みんなが楽しく取り組めることが見つかると本当に嬉しいです。

 

まとめ

約一年間いろいろやってみましたが、私の年齢でも子どもたちと一緒にできる遊びが沢山あることがわかりました。

もう少し大きくなれば、「バァバと遊ぼう。」なんて言わなくなるでしょう。

今のうちは精一杯彼らの相手をしようと思っています。

 

< 了 >

 

※本記事は個人の体験談をもとに作成されております。
※健康法や医療・介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず公的機関による最新の情報をご確認ください。
※記事に使用している画像はイメージです。

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