鯵の保存方法を徹底解説!冷蔵・冷凍保存のコツもご紹介

鯵は、魚の中でも通年出回る食材で、スーパーの魚コーナーでもよく見かけますね。

刺身やフライ、干物、つみれ汁など、さまざまな食べ方ができるのも魅力です。

 

ただ「鯵の正しい保存方法が分からない」「日持ちは何日くらいするの?」と思ったことはありませんか?

本記事では、アジの冷蔵、冷凍での保存方法と日持ち期間、長持ちするコツを詳しくご紹介します。

 

 

アジ の旬の時期や有名な産地

アジの旬の時期は、春から夏の時期にかけてです。特に美味しい旬の時期は5月〜8月。

主な漁獲量を占める地域は「島根県」「鳥取県」「長崎県」と、南海の黒潮の海域周辺で、よく水揚げがされています。

 

関アジについて

アジのブランドは150種以上あります。その中でも特に有名なのが、大分県大分市で水揚げされる「関アジ」。

 

海中プランクトンが豊富な早い海流を泳いでいる「関アジ」は、ふっくらとして、よく身がしまっているのが特徴です。

網を使った漁とはちがい、一本釣りで活〆にされているため、アジに傷がつかず鮮度もしっかり保てるのが、1匹3000円前後と高値で取引されている理由です。

 

 アジの栄養価や効果・効能について

高たんぱく、低脂質、低カロリーと、老若男女問わずうれしい栄養成分です。

さらにDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)が含まれており、こちらは「動脈硬化予防」や「脳細胞の活性化」「認知症予防」の効果も期待できます。

 

おいしいアジを購入する時のチェックポイント

ここではアジを購入するときに、おいしいものを選別するチェックポイントをご紹介します。丸ごと、切り身、干物にわけて、それぞれを見ていきましょう。

 

 丸ごと|体が丸く、全体的に黄色くふっくらしているもの

スーパーの店頭で丸ごとのアジを選ぶ場合は、以下の点を注意して選ぶと鮮度の良いものをチョイスできます。

 

・体が丸く、全体的に黄色くふっくらしているもの

・目が澄んでいて、くぼんでいないもの

・ヒレが乾燥していないもの

・身に傷が入っていないもの

・(見られるようなら)エラが硬く、赤いもの

切り身・刺身|身に透明感がある

アジは、切り身や刺身に加工されて店頭に並んでいる場合も多くあります。

加工されたときにも、美味しいものを選ぶポイントを見ていきましょう。

 

・身に透明感がある

・身にハリがあり、乾燥していない

・パックを傾けたときにドリップが出てこない

 

干物|腹の部分や背骨の周りが白い

実は、干物にも美味しいものを見分けるポイントがあります。

・腹の部分や背骨の周りが白い(あぶらが多くおいしい)

・開いた状態で全体が丸い

・身の色がピンクっぽい

 

全体的に黒ずんでいて身から骨が浮いているものは乾燥しすぎな干物です。焼いてもパサパサの食感なので、注意しましょう。

 

アジの下ごしらえのポイント

魚を食べるとき、下ごしらえはとても重要です。

ここでは、アジをおいしく食べるための下ごしらえのコツをお伝えします。

 

 丸ごと|内臓をしっかり抜こう

丸ごと保存したいときに、必須になるポイントは「内臓をしっかり抜く」ことです。

エラから内臓にかけてしっかり取り出し、血合いまできれいに洗い流しましょう。

水分をしっかりふき取るのが、余分な臭みを残さないポイントです。

 

店頭で丸ごとのアジを購入したとき「下処理が大変だな」「キッチンを汚したくないな」と思う方は、魚売り場の人にお願いしましょう。

プロの手でササっと下処理してもらえるので、おすすめですよ。

 

ただ、持ち帰るまでにアジから水分が出てきてしまうのは同じです。保存の前に余分な水分は、しっかりふき取ってあげましょう。

 

切り身|調理前に塩をふる

アジの切り身は「調理する前に塩をふる」のが、おいしく食べるコツです。

塩をふって10分ほど置いておくと、水分が出てアジの身がキュッとおいしく引き締まりますよ。

 

浮いてきた水分は臭みのもとになるので、キッチンペーパーなどでしっかりふき取りましょう。

 

アジの冷蔵保存の方法と日持ちの目安

ここではアジの冷蔵保存の方法と、保存期間の目安をご紹介します。

 

  •  丸ごと:2〜3日

アジを丸ごと冷蔵したときの日持ち期間は、2〜3日が目安です。

 

冷蔵保存する時の手順は以下の通りです。

①アジの内臓、血合いなどをとり除き洗った後、しっかり水分をふき取る

②アジの両面に振り塩をして、20分おく

③アジから出た余分な水分をふき取り、キッチンペーパーにくるんで、袋に入れて保存する

 

チルド機能のついている冷蔵庫をお持ちの場合は、チルド室に入れて保存すると、より安心です。

 

  • 切り身:当日〜1日

アジの切り身を冷蔵したときの日持ち期間は、当日〜1日です。

 

切り身にすると、空気に触れる面が大きくなり劣化も早まるため、なるべく早く調理して消費してしまいましょう。

調理前にアジから水分が出ていた時は、ペーパーなどでしっかりふき取ると、食べたときのイヤな生臭さがなくなりますよ。

 

もし、消費しきれないという場合は「漬け」にすると、約2日まで日持ち期間をのばせます。

 

詳しくは、「アジのおすすめレシピ紹介」の項目をご覧ください。

 

  • 干物:5日

アジの干物を冷蔵したときの日持ち期間は、5日が目安です。

 

アジの干物は、表面は乾燥していますが中に旨味と水分がしっかりと閉じ込められています。

完全に乾燥してはいないので、とり扱いは魚とほぼ同じです。

 

ニオイ漏れや酸化防止のため、1匹ずつラップにしっかりと包んでビニール袋に入れ、冷蔵庫内で温度の低い場所か、チルドルームで保存してください。

 

アジの冷凍保存のコツと日持ちの目安

ここではアジの冷凍保存のコツと、保存期間の目安をご紹介します。

 

  •  丸ごと:3週間

アジを丸ごと冷凍したときの日持ち期間は、3週間です。

 

冷蔵保存の場合と同じ手順でアジを処理した後に、冷凍庫で保管してください。

もし「急速冷凍」の機能がついている冷蔵庫をお持ちの場合は、そちらの機能で冷凍しましょう。よりおいしさが保たれたまま、冷凍が可能です。

 

  • 切り身:2~3週間

アジの切り身を冷凍保存したときの日持ち期間は、2〜3週間です。

 

切り身の場合も、丸ごとの保存と同じように空気に触れないよう、1切れずつピッタリとラップを巻き、保存袋に入れて保存しましょう。

切り身の場合も同じく「急速冷凍」機能を使った方がおいしく保存できます。

 

  • 干物:1ヵ月

アジの干物を冷凍保存したときの日持ち期間は、1ヵ月です。

保存方法をまちがえて、身が乾燥してしまったり、冷凍焼けをおこしたりすると、干物のふっくら感が台無しになってしまいます。

 

そのため1匹ずつ、しっかりとラップに包んでから保存袋に入れ、冷凍庫で保存しましょう。

 

 アジのおいしい解凍のポイント

ここでは冷凍したアジをおいしく解凍するポイントを解説します。

 

1.冷蔵解凍する

アジの解凍は、状態に限らず「冷蔵解凍」がおすすめです。

 

冷蔵庫でゆっくり解凍すると、急な温度変化による水分流出をおさえることができます。

 

・丸ごとの場合は約8〜12時間

・切り身の場合は約4〜6時間、

・干物は約3〜5時間

 

以上の時間を目安に、冷蔵解凍してみてください。

 

2.半解凍で切る

解凍後に、アジを切って調理する場合は完全解凍せず「半解凍」の状態で包丁を入れましょう。

 

身がまだ少し凍っているので、包丁を入れても身がボロボロになりづらいです。その後にバットに並べて完全解凍すれば、調理もしやすくおすすめですよ。

 

アジのオススメレシピ紹介

アジは「漬け」にすると冷蔵での日持ちが少しのび、そのまま冷凍にもできるため、とても便利です。

ここでは簡単な「アジの漬け」を作るレシピをご紹介します。

 

鯵の漬けの作り方

①酒、みりんを大さじ1ずつ耐熱容器に入れ、500w30秒で電子レンジにかけ、冷ましておく
②冷ました①にしょう油大さじ2とおろし生姜小さじ1/2、おろしにんにく小さじ1/2をいれよく混ぜる
③②にアジの切り身を入れ、よく混ぜて10~30分ほど味をなじませる
④汁気を切った③を器に盛り付け、お好みで白すりごまや薬味ネギ、ミョウガと一緒に頂く

アジの保存方法のまとめ

今回はアジの冷蔵、冷凍の保存方法と日持ち期間を中心に解説しました。

おいしいアジの見分け方や下ごしらえの方法など、はじめて知った知識もあったのではないでしょうか。

 

アジは夏が旬ですが通年で回る魚なので、いつでも楽しめるのが魅力です。本記事を通して、ぜひ栄養たっぷりのアジを、口にする機会を増やしてみて下さいね。

 

<了>

 

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※本記事は個人の体験談をもとに作成されております。
※健康法や医療・介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず公的機関による最新の情報をご確認ください。
※記事に使用している画像はイメージです。

 

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