旨みたっぷりで鍋には欠かせない椎茸。鍋物だけでなく、煮物、炒め物、汁物、焼き物などさまざまな面で活躍します。
価格も比較的安定して、一年中手に入れられることから家庭で重宝される食材の一つではないでしょうか。
今回は椎茸の保存方法から、旬の時期、おいしさの見分け方、豆知識、相性の良い組み合わせの食材までについて解説します。
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椎茸の旬の時期や有名な産地、種類について
椎茸の旬の時期は、春と秋です。春の椎茸は「春子」と呼ばれ、厳しい寒さに耐えた分、たっぷりと旨みを蓄えて、肉厚なのが特徴です。一方、秋の椎茸は「秋子」と呼ばれ、身がピンとはっていて、香りが豊かなのが特徴です。
椎茸の産地は徳島県がトップで、ついで北海道、岩手県となっています。
椎茸の種類は大きく2つに分類されます。
- どんこ(冬菇)
一つ目は「どんこ(冬菇)」と言われる、カサの部分が肉厚でフチに巻き込みがあるもの。
寒い時期を耐えて育つため、味、香りともに抜群で、煮物や汁物に特に向いています。また肉厚の食感を生かした中華料理にもぴったりです。
ちなみに、「どんこ」の表面に白く亀裂が入ったものを「花どんこ」と言い、高級品として販売されているものもあります。
- こうしん(香信)
二つ目は「こうしん(香信)」と言われる、カサが開いた形で薄く平べったいのが特徴です。
気温が上がってから収穫されたものなので、「どんこ」よりも割安で手に入ります。他の食材を引き立て合うため、炊き込みごはんなどに向いています。
椎茸の栄養価や効果・効能について
椎茸には食物繊維、ビタミンD、カリウム、葉酸などの栄養が豊富に含まれています。
注目はエルゴステロールという成分。光に当たるとビタミンDに変わる性質があり、カルシウム吸収を高める働きがあります。
そのため、骨や歯の形成、骨粗鬆症の予防などに効果的です。
他にもエリタデニンという成分には、血圧を下げ、コレステロールを排出する働きがあるため、生活習慣病予防にも効果が期待されています。
椎茸の購入時のおいしい食材の見分け方
おいしい椎茸の購入時の見分け方には以下のポイントがあります。
・カサの開き具合が6〜8割ほどで肉厚なもの
・カサの裏側にあるヒダが白い色で綺麗なもの
・軸が太めで短いもの
また、同じ大きさなら比較して重い方がよく、カサが開きっていたり、茶色く変色したりしたものは鮮度が落ちているため選ばない方が無難です。
椎茸の常温保存のコツと保存期間の目安
椎茸は、ポリ袋に乾燥剤と一緒に入れて冷暗所で保存するのがコツです。
また、置き方は頭を下にして軸を上に向けて保存しましょう。保存期間の目安は約2、3日です。
この一手間で弱点である水分を防ぎ、カサの内側の胞子が落ちて風味が損なわれるのを防ぐことができます。
椎茸の冷蔵保存のコツと保存期間の目安
椎茸を1個ずつキッチンペーパーや新聞紙に包み、ポリ袋に入れてから野菜室で保存します。この場合の保存期間の目安は約1週間です。
置き方も、常温保存の時と同様に頭を下にして、軸を上に向けましょう。
椎茸の冷凍保存のコツと保存期間の目安
洗うと風味が損なわれるので、汚れは手で払うか濡らしたキッチンペーパーで軽く拭き取りましょう。次に、椎茸の軸の先にある硬い部分(石づき)を切り落とし、軸とカサの部分を切り分けます。
あとは使いやすいようにカサを一口大に切るか、薄くスライスしたら冷凍用保存袋にいれて冷凍します。この場合の保存期間の目安は約1ヶ月です。
椎茸の冷凍保存のコツと解凍方法
小分けにした椎茸は、そのまま料理に使うことが可能です。
自然解凍や電子レンジで解凍してしまうと、せっかくの旨み成分や栄養が流れでてしまいます。
丸ごと冷凍した場合は、少し常温に置いておけばすぐに切ることができます。
長期保存ができ、かつ必要な分を取り出しやすいため、椎茸をはじめとするきのこ類は冷凍庫に入れることをおすすめします。
椎茸の豆知識
椎茸はそのまま調理するより、一度冷凍してから調理した方が実は、栄養価も旨みもUPします。
なぜなら、きのこの旨み成分であるグアニル酸は冷凍してきのこの細胞壁が壊れたときに初めて出てくるからです。
また、冷凍して細胞が壊れると旨み成分を作る酵素がすぐに働き始めます。このおかげで、生のきのこより旨みも栄養価も約3倍になると言われています。
椎茸の保存方法のまとめ
・椎茸保存の弱点は水分。湿気を防ぐために、1個ずつキッチンペーパーや新聞紙に包んでから、ポリ袋に入れて保存すると良い。
・椎茸をはじめとするきのこ類は、一度冷凍保存することで細胞壁が破壊され旨みと栄養価がUPする。
・冷凍した椎茸は、そのまま調理に使うことができるので便利。
一年中手にいれることができる椎茸は、保存方法を工夫することによって旨みと栄養価をUPさせることができます。正しく上手に保存して、おいしく椎茸を味わってくださいね。
<了>
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※本記事は個人の体験談をもとに作成されております。
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