柔らかい葉としゃきっとした歯ごたえが魅力のキャベツは、年中無休で食卓を支える代表的な野菜のひとつです。
どんな食材とも馴染みがよく、調理法次第でいろいろな変化を楽しめるのも特徴のひとつではないでしょうか。
よくありがちな“キャベツを1玉買ったけれど使いきれない”そんな悩みを解決すべく、効果的な保存法から栄養を逃さないレシピまでご紹介いたします。
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キャベツを長持ちさせる基本的な保存方法
常温保存
キャベツの常温保存は基本的に涼しい季節に3~4日を目安に保存することができます。
その場合はとにかく乾燥と温かい場所を避けて保管するようにしてください。
常温保存のポイント
- キャベツの芯を取り除く。
- くり抜いた部分に湿らせたキッチンペーパーを詰める。
- キャベツをポリ袋等に入れて冷暗所で保管する。
冷蔵保存
キャベツは中心に向かって成長し、栄養自体も芯に詰まっているため、芯を取り除くことでその成長を止め、傷みにくくすることができます。
ちなみに冷蔵保存の目安は約10日~2週間程度といわれています。
冷蔵保存のポイント
- キャベツの芯を取り除く。
- くり抜いた芯の部分に湿らせたキッチンペーパーを詰める。
- ポリ袋等に入れて冷蔵室に入れて保存する。
※1/2カットのキャベツを買った場合も同様に芯を取り除いてからその切り口だけでなく、キャベツの切り口全体を湿らせたキッチンペーパーで包む
冷凍保存
キャベツは冷凍保存が可能です。
ただし、冷凍することでキャベツ本来の繊維質が壊れて、しゃきしゃきした葉の食感はなくなってしまいます。
また、冷凍保存した場合は約1ヶ月程度冷凍保存することができます。
その場合はスープや味噌汁、炒め物などで加熱調理することをおすすめします。
冷凍保存のポイント
- 冷蔵保存同様、芯を取り除く。
- 綺麗に洗う。
- 用途に合わせて好きな大きさにカットする。
- 水気をしっかりふき取る。
- ジップつき保存袋に入れ収納。
キャベツの栄養や効能は?
ビタミンU(キャベジン)
キャベツから発見されたビタミンで、キャベジンとも呼ばれているビタミンUには胃酸の過剰な分泌を抑えて、胃の粘膜を守ってくれる働きがあります。
ビタミンC
皮膚や粘膜の健康維持や強い抗酸化作用によって免疫力を高め、風邪予防や生活習慣病予防も期待できる働きがあります。
ビタミンK
ビタミンDと並んでカルシウムの吸収をよくする働きがあります。
それらは骨から溶けたカルシウムが血液に流れ出るのを防ぎ、血液凝固作用によって怪我をした時の出血を止める役割も果たします。
キャベツの栄養を逃さない調理法
キャベツには水溶性ビタミンと呼ばれる熱に弱く水に溶けやすい栄養素を多く含んでいます。
そのため栄養をキープするには生食がおすすめです。
加熱せずにサラダにしてしゃきっとした食感を残すことで食物繊維をたっぷり摂ることができます。
また、汁物にいれることで溶け出た栄養素も逃さず摂ることができ、炒める時も強火でサッと炒めることで栄養のロスを最小限にすることができます。
キャベツの栄養を逃さないレシピ
キャベツのゴママヨサラダ
- キャベツを千切りにして塩もみする。しばらく置いて水が出てきたら水気を絞る。
- ボウルに1とマヨネーズ、かつお節、すりごまを入れて混ぜ合わせる。
レシピのポイント
塩もみをしてしっかりと余分な水分を抜いてください。
そうすることでサラダ特有の水っぽくなってしまうことなく嵩を減らすことができます。
キャベツとベーコンのコンソメスープ
- キャベツの葉の部分は食べやすい大きさにざく切りにし、芯の部分は薄くそぎ切りにする。
- 玉ねぎとベーコンも食べやすい大きさに切る。
- しめじは石づきを落としてから子房に分けておく。
- 鍋に全ての具材を全て入れてコンソメと水と一緒にひと煮立ちするまで煮込む。
レシピのポイント
保存法で取り除いた芯には栄養素がたくさん含まれていますが、生食にすると硬くて食べづらいのでスープにすることで食材を余らせることなく美味しくいただくことができます。
まとめ
キャベツは一年中比較的安定して手に入り使い勝手がいい反面、正しい保存方法で保存することで鮮度を長く保つことができるようになります。
また、せっかくの栄養素も逃さず美味しくいただくよう様々なレシピにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
<了>
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※本記事は個人の体験談をもとに作成されております。
※健康法や医療・介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず公的機関による最新の情報をご確認ください。
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