【両親の介護は誰がする?】男女500人アンケート調査
平均寿命の伸びとともに、「介護」は多くの人にとっていつかは直面する問題になっています。

中には「介護費用が足りるか心配」「サポートが欲しい」と思っている人もいるのではないでしょうか。

今回不動産メディア「幸せおうち計画」を運営する、株式会社AZWAY(本社:東京都豊島区、代表取締役:井口梓美)は、10代から60代以上までの男女500人を対象に「両親の介護」についてアンケートを実施しました。

詳細は幸せおうち計画にて公開しております。(https://ouchi-shiawase.jp/kaigo/

 

調査概要

調査対象:10代から60代以上までの男女

調査期間:2023年4月7日〜18日

調査機関:自社調査

調査方法:インターネットによる任意回答

有効回答数:500人(女性 292人/男性 208人)

回答者の年齢:10代0.8%、20代14.2%、30代29.2%、40代33.4%、50代17%、60代以上5.4%

 

調査結果サマリー

  • 両親の介護について話し合ったことのある人の割合は全体の「約46%」
  • 介護が必要になった場合「施設入所」を希望する人が最多、担当するのは「自分」が1位に
  • 両親の介護について不安に思っている人は「9割越え」

両親の介護について話し合ったことのある人の割合は全体の「約46%」

10代から60代以上までの男女500人に「両親の介護について話し合ったことがあるか」について聞いたところ、「はい」と答えた人は229人で、全体の45.8%に上る人が話し合いをしていることがわかりました。

10代の人が75%と、介護について話し合った割合が高く、それ以降は年齢が上がるにつれて比率が上昇する傾向にあることがわかります。

実際に介護が起こる年齢に近づくにつれて、話し合う人が増えていると言えます。

 

介護が必要になった場合「施設入所」を希望する人が最多、担当するのは「自分」が1位に

続いて「両親に介護が必要になった場合の介護スタイルについて」聞いたところ、1位が「施設(288人)」、2位が「デイサービス(214人)」、3位が「自宅(171人)」という結果になりました。

複数回答の人も多く、介護のレベルに応じて「自宅介護からデイサービス、施設へと段階的に切り替えていく」という意見もみられます。

また、「施設を利用したいものの、金銭的に難しい」という意見もあり、経済面が影響し必要な介護を選べないと考えている人がいることもわかりました。

続いて「将来的に両親に介護が必要になった場合、主な担当は誰か」について聞いたところ、1位が「自分(287人)」、2位が「兄弟・姉妹(151人)」、3位が「施設(51人)」という結果になりました。

自分の両親の世話を自分でみると答えた人が男女ともに多く、女性では182人、男性では105人という結果に。

また近くに住んでいる兄弟・姉妹に任せる人も多く、「親の介護は子供たちで対応しよう」と考えている人が多いことがわかります。

一方、「配偶者に任せる」という意見も少数派ながら4位にランクイン。

自分の親の介護を妻に任せようと考えている人が、4%ほどいることがわかります。

また5位の「夫婦」を選んだ人は、女性側が「それぞれの親の介護をする」という意味で「夫婦」を選んでいるのに対し、男性側は「自分の親の介護を手伝ってもらう」という意味で「夫婦」を選んでいるという違いも見られました。

 

両親の介護について不安に思っている人は「9割越え」

最後に「両親の介護について不安があるか」について聞いたところ、「はい」と答えた人は469人で、全体の93.8%にあたる人が不安を抱いていることがわかりました。

実際回答した人からは「家族関係の悪化」や「自分の健康状態の悪化」、「経済状況の悪化」などを不安に思う声が挙がっています。

また政府に対し対策を求める声も挙がっており、「医療費負担の改善」や「安価に利用できる公的な施設を増やしてほしい」「少子化対策をすべき」などの意見が出ています。

<介護に対する不安の声>

・自分も持病があり、充分なことをしてあげられない上共倒れにならないか。

身体はともかく、認知症で人が変わったらどうしようと不安で仕方ない。(50代女性)

 

・祖母が施設入所をする際に、本人が嫌がって難航している様子を見ているので、そうならないか不安。(40代男性)

 

・自分に介護が出来るのか不安。肉体的にも精神的に追い詰められてボロボロにならないか。

認知症を発症したらボケて行く親を受け入れられるのか。経済的負担も心配。介護によって破産しないか。(30代女性)

 

不安の声を見てみると「共倒れになるのではないか」「経済的に困窮するのではないか」「精神的に追い詰められそう」などの意見が多く上がっていました。

実際、介護疲れで鬱などの症状を発症する人も多いと言われており、不安を感じている人が多いこともわかります。

<政府への要望の声>

・施設はあってもスタッフが足りないといえます。それを補う対策が必要です。(30代男性)

 

・介護保険無料と介護施設を増やしてその入所にかかる料金を政府が負担して欲しい。(40代男性)

 

・高齢者への医療費負担を以前のように安くするべき。高齢者と暮らし、支えている世代が生きていけなくなる。

財源は防衛費を削れば良い。 また、介護師への給料をもっと高くしないと担い手が増えない。

家族内で支える、介護するという昔の常識はこれからは通用しないので、格安の高齢者用の賃貸マンションなどを建ててほしい。

今ある高齢者向けのマンションは年金だけでは家賃を払えない。(40代女性)

 

・家庭や家族の負担をゼロにするのは不可能だけど、なるべく負担にならない様な政策をするべきだと思う。

例えば、所得や年金額が少なくても施設に入れるようにすることなど。(20代女性)

 

政府に対する要望の声を見てみると「利用料の安い公的な施設の数を増やして欲しい」「スタッフが増えるように待遇を改善して欲しい」などの意見が挙がっていました。

今後ますます増えていく高齢者とその家族が、安心して生活していける環境を整えることが求められています。

 

まとめ

両親の介護について話し合ったことのある人の割合は「約46%」で、20代以降は年齢とともに増加傾向にあることがわかりました。

また介護が必要になった場合、「施設入所」を希望する人が最も多い結果に。

担当するのは「自分」が1位、「兄弟・姉妹」が2位になっており、「親の介護は子供がするべきだ」と考えている人が大部分であることがわかっています。

また両親の介護について不安に思っている人は全体の「93.8%」で、「経済的負担」や「介護疲れ」「家族との関係の悪化」などに不安を抱いている人が多いことがわかりました。

政府に対し、「安価な公的施設を増やすこと」や、「介護スタッフを増やすための待遇改善」などの対応を求める声も多く挙がっており、少しでも介護する家族の不安を解消することが期待されています。

 

※全ての集計結果データは以下から閲覧可能です。
URL:https://ouchi-shiawase.jp/kaigo/

幸せおうち計画ついて
株式会社Azwayが運営する不動産の総合情報メディア。不動産のプロである宅建士や建築士はもちろん、税理士やFPが専門性の高い記事を執筆・監修しています。
https://ouchi-shiawase.jp/

 

【データ提供】

< 了 >

※本記事は個人の体験談をもとに作成されております。
※健康法や医療・介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず公的機関による最新の情報をご確認ください。
※記事に使用している画像はイメージです。

 

 

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