秋を代表する高級食材といえば松茸ですよね。
限られた収穫量とその香り高さから、キノコの最高峰とも呼ばれています。
今回はそんな松茸の保存方法から、豆知識、相性の良い組み合わせの食材まで紹介します。
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松茸の旬の時期や有名な産地、種類について
松茸の旬は9月下旬から10月下旬頃の秋です。
松茸の生産地トップは岩手県で、ついで長野県、岡山県と続いています。
松の下で育つことから「松茸」と名付けられ、そのマツの種類によって松茸も種類があります。
最も多くの松茸が見られるのは「アカマツ」で、文字通り幹や枝の表面がやや赤く見えます。
その他に「クロマツ」、「エゾマツ」、「ハイマツ」といった松の近くで育ちます。
種類は原産国によって特徴が異なります。「日本産の松茸」は収穫量が少ないことから高級品として扱われており、芳醇な強い香りと、シャキッとした歯応えが特徴です。
一方で「アメリカ原産の松茸」は、カサが大きく全体がやや白っぽいのが特徴です。香りや味は日本産のものと似ているものの、歯応えはあまり良くありません。
他に「スウェーデン・フィンランド産」や「トルコ・モロッコ産」、「中国産」の松茸があります。
松茸の栄養価や効果・効能について
松茸にはビタミンD、カリウム、鉄分、葉酸、食物繊維などが豊富に含まれています。
そのため、腸内環境を整えたり、高血圧やむくみを改善したり、貧血を予防したり、骨を丈夫にしたりする効果が期待できます。
その他に特筆すべきはなんといっても香り成分の「マツタケオール」と「桂皮酸メチル」。
日本人に好まれる香りとされ、食欲を増進させることが知られています。
カサのヒダ部分に多く香り成分が存在し、桂皮酸メチルは韓国産の松茸と比較して国産の松茸の方が約1.8倍多く検出された研究結果もあります。そのため香りを存分に味わうためには、国産の松茸が断然オススメです。
松茸の購入時のおいしい食材の見分け方
おいしい松茸を見極めるには以下のポイントがあります。
チェックポイント
・軸の部分が、短くて硬く、少し丸みがある
・表面が乾燥していない
・茶色と白色がはっきりとしている
松茸の常温保存のコツと保存期間の目安
キッチンペーパーや新聞紙などに包み、風通しの良い場所で保存します。この場合の保存期間目安は約1日です。
松茸は水分を嫌うので、丁寧にキッチンペーパーや新聞紙で包むのがポイントです。
松茸の冷蔵保存のコツと保存期間の目安
乾いたキッチンペーパーや新聞紙などで包み、ビニール袋や密閉できる容器に入れてチルド室やパーシャル室で保存します。
この場合の保存期間目安は約2日〜3日です。
霜がつくと鮮度が落ちて、香りがなくなるのでチルド室やパーシャル室がない場合は野菜室で保存しましょう。
松茸の冷凍保存のコツと保存期間の目安
表面の汚れを清潔な布巾などで拭き取ったら、軸の先の硬い部分(石づき)を軽く削り、薄切りなど使いやすい大きさにカットしてから、ラップで1つずつ包んでから冷凍庫で保存します。この場合の保存期間目安は約1ヶ月です。
また、冷凍した松茸は凍ったままの状態で調理することが可能です。
ただ、風味や食感が損なわれてしまっているため、焼き物にして楽しむよりも炊き込みご飯や汁物、鍋物の具材として利用するのがオススメです。
松茸の豆知識
他のキノコ類は下処理で、石づきを切り落としますが、松茸の場合は勿体無いので硬い部分を軽く削るだけでOKです。
さらに、カットする場合は包丁を使うのではなく、手でスッと裂く方が特有の香りが立ち、食感も保つことができますよ。
また、より香りを残して冷凍させたい場合、適当な大きさに松茸をカットしてから、酒と醤油で煮た後に煮汁ごと冷凍保存してください。
手間はかかりますが、風味の損失を最小限に抑えることができます。さらに凍らせるときは瞬間冷凍できるとなお良いでしょう。
松茸と相性の良い組み合わせの食材
松茸に含まれる鉄分の吸収率をUPさせる、ビタミンCが豊富なレモンやすだちと相性が抜群です。
じっくり火を通した松茸に、レモンやすだちを絞ればより効果的に栄養を摂取することができます。
また松茸に含まれるビタミンDに、カルシウムが豊富な乳製品や小魚、チーズも相性の良い組み合わせです。
ビタミンDが、腸管からのカルシウム吸収を促進させるため、より効率的に栄養を摂取することができます。
松茸の保存方法のまとめ
・松茸は水分に弱いため、乾いたキッチンペーパーや新聞紙などで一つずつ丁寧に包む
・常温では日持ちしないので、食べきれない場合は冷蔵か冷凍で保存する
・冷蔵させる場合は温度がより低い、チルド室やパーシャル室で保存する
・凍らせると食感や風味が落ちるので、炊き込みご飯や汁物、鍋物で楽しむ
秋に旬を迎える松茸。国産の松茸は収穫量が少なく、高級な食材ですが手に入れた際には
無駄なく、正しく保存して最後までおいしく味わってくださいね。
<了>
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※本記事は個人の体験談をもとに作成されております。
※健康法や医療・介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず公的機関による最新の情報をご確認ください。
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