独特な爽やかな香りがたまらない大葉。刺身などの添え物や薬味、天ぷらなどにして親しまれています。
大葉は青じそともいい、赤しその変種したものと考えられています。
ただ、スーパーだとまとめて販売されていることが多いので、保存方法を間違うと一気に萎びさせてしまいます。
今回はそんな大葉の保存方法と、豆知識、オススメレシピを紹介します。
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大葉の旬の時期や有名な産地、種類について
大葉の旬は7月〜10月の夏から秋にかけての時期です。
今ではハウス栽培によって一年を通じて販売されています。生産量日本一は愛知県で、次いで静岡県、宮崎県と続いています。
大葉の品種は大葉の別名「青じそ」をはじめ、「赤じそ」、「エゴマ」、「花穂じそ」、「穂じそ」、「芽じそ」があります。
大葉の栄養価や効果・効能について
大葉にはβ-カロテン、ビタミンB2、カルシウム、食物繊維などビタミンやミネラルが豊富に含まれています。
抗酸化作用のあるβ-カロテンにより、美肌効果や生活習慣病の予防効果が期待できます。
ビタミンB2はタンパク質の合成を助ける働きがあり、髪や爪などを作ります。また、アルコール分解するのに必要になるのでお酒を飲むときには積極的に摂るのがおすすめです。
また、特有の香り成分「ペリルアルデヒド」には食欲増進や殺菌作用があります。
大葉の購入時のおいしい食材の見分け方
葉のギザギザが先までピンとしてハリがあり、瑞々しいものを選びましょう。
また、全体が濃い緑色をし、鮮やかな方が鮮度の良い証拠になります。
大葉の常温保存のコツと保存期間の目安
大葉は乾燥しやすいため、常温保存には向いていません。
やむをえず常温保存したい場合は、完全に乾燥させればO Kです。
そのためには「天日干し」「電子レンジ」「オーブン」などを活用して乾燥させましょう。保存期間の目安は約1ヶ月〜6ヶ月です。
中でも「天日干し」は風味を残して乾燥することができるのでおすすめです。
乾燥させた大葉は簡単に粉々になるので、料理のアクセントとして加えてくださいね。
大葉の冷蔵保存のコツと保存期間の目安
さまざまな方法で冷蔵保存することができます。
- 蓋付きの瓶で保存する場合。
日持ちは2〜3週間程度です。
大葉の茎を水に浸けながら、ハサミで1mm程度切り落とす。
瓶に大葉をいれて、葉に浸からない程度に水を入れ、蓋をし、野菜室で冷蔵保存します。
蓋がない場合はラップなどで覆い、しっかり輪ゴムで留めればOKです。
瓶の水はできれば毎日交換、少なくとも3日に1度は取り替えるようにしましょう。
また、料理するときはしっかりと洗ってから使用してください。
- キッチンペーパーと保存袋で保存する場合。
日持ちは1〜2週間程度です。
湿らせたキッチンペーパーに大葉を置きます。包んだら、そのまま保存袋に入れて口を閉めたら、野菜室で冷蔵保存します。
- 塩とラップで塩漬けする場合。
日持ちは2ヶ月程度もたせることが可能です。
大葉を洗い、茎を取り除いたら、水気をしっかりと拭き取ります。
ラップに塩を満遍なく振り、大葉を乗せたらさらに塩をかけ、大葉を乗せます。
これを交互に積み重ねていき最後にラップで包んだら保存袋に入れて野菜室で保存します。
他の方法よりも飛躍的に保存期間が延びるので、大量に購入した際にはおすすめの保存方法です。
大葉の冷凍保存のコツと保存期間の目安
洗ったらしっかりと水気を拭き取り、千切りやみじん切りにして密閉容器や、保存袋で冷凍します。
切ってから保存したものは、そのまま使えて便利ですし、そのまま冷凍したものは揚げ物にもアレンジできます。
この場合の保存期間目安は2週間〜1ヶ月程度です。
大葉の冷凍保存のコツと解凍方法
凍った大葉は、薄くて水気も少ないためカチカチになりません。
そのため解凍せずにそのままで料理に使うことができます。
大葉の豆知識(トリビア)
昔、中国にてカニを食べて食中毒を起こした少年にしそを与えたところ、命を取りとめたという逸話から「紫の葉で命を蘇らせる」。
ことから「紫蘇(しそ)」と名付けられたと言われています。
大葉のオススメレシピの紹介
- かじきの大葉フライ
薄力粉(大さじ1)と卵(1個)、水(大さじ1.5)で作ったバッター液に細かくした大葉加え、かじきの切り身にくぐらせます。
170℃の油で揚げ、火が通ったらできあがりです。
大葉を細かくすることで香りを最大限に引き出し、魚の臭みを軽減します。
また、大葉に豊富なβ-カロテンが油と合わせることで吸収率をUPさせています。
大葉の保存方法のまとめ
大葉は保存方法によって、大幅に日持ちさせることができることがわかりました。
中でも塩漬けは、保存期間が約2ヶ月になるので大量に仕入れたときにおすすめです。
大葉の爽やかな香りには、食欲増進のほかに殺菌作用も期待できることから夏場にはもってこいの食材です。
正しい方法で保存して、長く美味しく楽しみましょう。
<了>
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※本記事は個人の体験談をもとに作成されております。
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