子ども達の好きな野菜ランキングの常連、カボチャ。
一年中スーパーで見かけ、おかずはもちろんのことお菓子やパンにも広く使われており、私たちの食卓にとても馴染み深い野菜です。
しかし、1玉がとても大きいので一気に消費するにはとても難しく、またカットしたカボチャを冷蔵庫に入れておいたら、ぐにゃっとなったり、切り口がぬめっとなったことはないですか。
そこで、今回は大きなカボチャも長く楽しめるような保存方法や保存期間など、栄養面も含めご紹介したいと思います。
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旬の時期や有名な産地、種類について
カボチャの旬は、5月~9月で主に北海道、茨城、千葉、長崎、鹿児島で収穫されています。また、メキシコやニュージーランドからも輸入しており、11月~3月が旬と言われています。
しかし、収穫して約1~3ヵ月ほどは甘みを引き出すために保存するので、実際に市場に出回るのは国内産で9月以降と言われています。
栄養価や効果・効能について
カボチャは栄養豊富な野菜として有名ですが、特に他の野菜の4倍近くを含んでいるβカロテンは、老化防止や細胞の修復にとても効果が期待できます。
また、女性には嬉しい美肌効果やアンチエイジング効果があるビタミンCやビタミンEも多く含まれています。
カボチャに含まれる食物繊維は水に溶ける水溶性食物繊維と、溶けずに水分を吸収して膨らむ不溶性食物繊維がバランス良く含まれており、便秘解消だけでなく腸内環境を改善する効果もあります。
ただ、他の野菜に比べてカロリーが高く、糖質を多く含んでいます。そのため、食べ過ぎには注意しましょう。
スーパーでおいしい食材の見分け方
チェックポイント
カボチャ全体の見分け方としては、
・ヘタが乾燥してコルクのようになっているもの
・ヘタが左右対称で、10円玉ぐらいの大きさのもの
・表面の皮が濃い緑色で、ゴツゴツ固いもの
・重量感があるもの
また、カットしてあるカボチャについては
・切り口が濃い黄色
・種がふっくらとしているもの
・種とワタがぎっしり詰まっているもの
などを確認するのがよいでしょう。
皮の部分がぐにゃっとなり、白や黒に変色しているときや異臭がするとき、また所々に白い斑点がある場合には、傷んだりカビが生えている可能性が高いため必ず避けて下さい。
また、断面に白っぽく結晶化したクリスタル症状があるもの(糖質やデンプン質が白く結晶化する現象)はカビ臭く苦みを伴うため、気づいたときには食べるのをやめましょう。
常温保存のコツと保存期間の目安
丸ごとカボチャは常温保存が最適!ヘタの部分を下にして新聞紙に包み、冷暗所(10度前後)に置いておくと、1~2ヵ月は保存可能です。
しかし、夏場など気候変化が激しい場合には野菜室で保管するのが望ましいです。その場合には、新聞紙でくるんだ後ポリ袋に入れて保管しましょう。こうすることで、2~3ヵ月保管できます。
冷蔵保存のコツと保存期間の目安
カットしたカボチャは、必ず冷蔵庫で保管しましょう。
そして、種とワタを取り除くことがポイント!種の周りから傷んでくるため、必ず取り除き、キッチンペーパーでしっかりと水気を拭きます。最後に、空気に触れないようにしっかりとラップで包みましょう。
冷蔵庫の野菜室で、1週間程度保管できます。
冷凍保存のコツと保存期間の目安
カボチャを冷凍する場合、①生で保存する方法②加熱して保存する方法、があります。
①生で保存する場合
1 種とワタを取り除き、お好みの大きさにカットする
2 キッチンペーパーでしっかりと水気を拭き、ラップで小分けに包む
3 冷凍保存袋に入れ、冷凍庫へ保管する
②加熱して保存する方法
1 種とワタを取り除き、お好みの大きさにカットする
2 鍋で茹でる、もしくは電子レンジで加熱し柔らかくする(量により時間が変動します)
3 冷めたら、小分けしてラップに包む
4 冷凍保存袋に入れ、冷凍庫へ保管する
この場合、カボチャを柔らかくした後にマッシュ状に潰してから保管することも出来ます。
生の状態で2週間、加熱した状態では1ヵ月保管が出来ます。
豆知識
皆さんは、カボチャの種とワタはどうしてますか。
多くの方が取り除いたら捨てる・・・と回答するかもしれませんが、実は種とワタは実の部分よりも栄養価が高く、適切に処理をすればちゃんと食べられるんです!
カボチャの種は、殻を剥いてそのまま食べたり、乾煎りして食べることが出来ます。
製菓では、パンプキンシードとして使われていますよね。
そのため、クッキーに入れたりグラノーラと混ぜて食べると、更においしく食べられます。
また、ワタはスープに入れたり、塩こしょうと薄力粉をまぶして軽く素揚げしてもおいしいですよ!
オススメレシピの紹介
カボチャのトロトロスープ
【材料】 4人前(作業時間15分)
・冷凍マッシュカボチャ 400g
・玉ねぎ 1玉(200g)
- 牛乳 1L
- コンソメ顆粒 大さじ1
- おろしにんにく 小さじ1
- 塩こしょう 少々
・バター 5g
★パセリのみじん切り お好みで
【下準備】
・玉ねぎはみじん切りにカットする
・冷凍マッシュカボチャは、半解凍状態にする
【作り方】
①鍋にバターを入れ中火にかけ、バターが溶けてきたら玉ねぎを投入する
②玉ねぎが透き通ってくるまで、しっかりと炒める
③②に冷凍マッシュカボチャを投入し、全体をしっかりと混ぜる
④全体が混ざったら、●を投入する
⑤ぐつぐつとなりかける直前で火を弱め、全体をしっかりと混ぜる
⑥数分かき混ぜたら、お皿に盛り付けて出来上がり
※とろみ具合は、牛乳でお好みに調整してください
※冷凍カボチャは、少し柔らかく解凍してあるものが作りやすいです
かぼちゃの保存方法のまとめ
いかがでしたでしょうか。カボチャの保存方法の常温・冷蔵・冷凍保存を中心にお伝えしました。
直ぐには消費出来ない大きさのカボチャを買ってしまった場合、今回お伝えした様々な保存方法を活用することで、長期間カボチャを楽しむことが出来ます。更には、実よりも栄養のある種やワタも余すことなく使ってみましょう。
是非、常温保存から冷凍保存まで、色んな方法を試してみてくださいね。
<了>
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※本記事は個人の体験談をもとに作成されております。
※健康法や医療・介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず公的機関による最新の情報をご確認ください。
※記事に使用している画像はイメージです。