義母が義祖母を介護しだしたらモヤモヤが止まらない
今回の寄稿者さま

ペンネーム:makichan

プロフィール:43才、女性。病弱だけどポジティブに物事をとらえつつ、現実派

主人の実家はおとうさんとおかあさん、おばあちゃんの3人暮らしです。

私と義実家との関係は良好なので週に2回くらいは義実家に畑で出来た野菜をもらいに行ったり、遊びに行っています。

みんな、とても元気でいくつになっても自分のやりたいことをやっている3人に私も元気をもらっていました。

しかし、そんな元気な義実家のおばあちゃんが、ある時ぎっくり腰になってしまったのです。

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初めての寝たきり生活

90歳を目前に初めてのぎっくり腰になすすべもなく、医師も「安静に寝ているように」と。

そこからおばあちゃんの寝たきり生活が始まってしまったのです。

前までは月に1回お茶を飲みに来ていたおばさんも週1回の頻度でよく様子を伺いに来てくれるようになりました。

身体が動かなくならないようにと、おばさんがいるときはおばあちゃんの体を起こしてくれたり、簡単な手足を動かす運動をしてくれています。

おばあちゃんも「やっぱり動かしたほうがいいね」と喜んでいる様子に私も見ていて嬉しくなりました。

しかし、おばさんも働いている上に簡単に来れる距離でもないため、毎日は難しく、基本は一緒に住むおかあさんが介護をするのが日常です。

おとうさんは養子だからなのか、おばあちゃんの事は全て華奢なおかあさんに任せてしまっていて、おばあちゃんの部屋にすら来ません。

おかあさんは、はじめこそトイレへの移動などおばあちゃんの介助を頑張ってやっていました。

そんなおかあさんの姿を見て、こちらも何か手伝えることはないかと問いかけるくらいでした。

しかし、介護に疲れてきたからなのか、おばあちゃんへの態度が少しずつ、ずさんになっていきました。

勝手に動き回らないで!

私が気付いた始まりは、介助すればトイレも行けていたのにオムツをつけるようにしたことです。

おばあちゃんも最初は部屋の簡易トイレも嫌がっていたし、オムツも嫌がっていましたが、おかあさんに迷惑をかけられないと思ったのか、同意したようです。

おかあさんは、知っててか知らずかおばあちゃんのベッドから動くきっかけを少しずつ減らしていきました。

そんな中、おばあちゃんはよくおかあさんを呼ぶことが多くなりました。

口数少ないおばあちゃんが自分なりに考えて出した結果の声掛けだと思うのですが、そんな声掛けの対応も「ちょっと待って」と放置して、いつまでも私と話していることがほとんど。

「行かなくていいんですか?」と聞いても「大した内容じゃないからほっておいて大丈夫」とおばあちゃんの声掛けは基本対応しないことが普通になっていました。

そして、それが理由でおばあちゃんが部屋の入口まで頑張って動くようになったのですが、おかあさんは、おばあちゃんが少しでも動くことを激しく嫌うのです。

私が義実家に行った時「悪いけどおばあちゃんが寝てるかそっと見てきて」と言われたことがありました。

その時は寝ていたので伝えると「寝ているときはいいんだけど勝手に起きて動き出すのよ」と言われました。

そのあと20分ほど話して私が帰るときにおばあちゃんの部屋を見るとおばあちゃんが部屋の入口まで這ってきていていました。

「呼んでも何も返答がないから…」と弱弱しい声でおばあちゃんが言っている声にかぶせるように「勝手に動き回らないで!コケてケガとかされたら大変なんだから!ベッドで寝ててよ!」と強い口調のおかあさん。

おばあちゃんにもいろいろ言い分があって仕方なく、ここまで歩けない体を動かして這ってきたのは明らかにわかることです。

そして、もう一人では歩けなくなったおばあちゃんが一人で這うことはできてもコケることはないのではないかとも思い、おかあさんの発言に違和感が残りました。

最近では、義実家に行くたびにおかあさんのおばあちゃんに対するひどい態度や言動がエスカレートしていて「それはないんじゃないかな?」とモヤモヤしてしまいます。

おかあさんは口癖のように「(おばあちゃんが)ずっとベッドで寝てて、動かないでほしい」と私にいうのです。

モヤモヤが止まらない

おばあちゃんはというと、前はいつも笑顔で会話もそれなりにできていたのに、今では私のことが見えているのか分からないくらい焦点があいません。

こちらからの問いかけにも答えてくれることが少なくなりました。

おばあちゃんの話す会話もうまく成立しなくなってきたので、おばあちゃんのための話し相手が私やおばさん以外にも、もう少しいるといいのになと思います。

おばあちゃんが日に日に声もか細くなっていき、動けなくなっているのが、見ていて痛々しいです。

おかあさんへのモヤモヤが止まらないのと、嫁としておばあちゃんのためにできることがそんなにないのが辛い限りです。


< 了 >

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※本記事は個人の体験談をもとに作成されております。
※健康法や医療・介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず公的機関による最新の情報をご確認ください。
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