スーパーや八百屋にりんごの種類が多く出回り始めると、秋の訪れを感じますね。
そのままむいて食べるだけでなく、アップルパイやりんごジャムを作って、りんごの季節を楽しんでいる人も、いらっしゃるのではないでしょうか。
ただ「りんごが箱で送られてくるので、いつも保存に困っている」「りんごを長持ちさせるコツを知りたい」という方も多いはず。
そこで本記事は、りんごの常温・冷蔵・冷凍の保存方法と、日持ち期間、長持ちのコツなどを詳しく紹介いたします。
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りんごの旬の時期や有名な産地
りんごは通年出回っていますが、最もおいしい旬の時期は10月〜2月頃とされています。中でも、10月頃は収穫量も多く、出回る品種も豊富です。
りんごは青森、長野、岩手の3県で主に生産されており、この3県で全国の生産量の8割を占めています。
調理用りんご「ブラムリー」ってなに?
「ブラムリー」とは「調理用(加熱用)青りんご」の品種です。主にアップルパイや肉料理のソースなどに使われています。
【ブラムリーの特徴】
・生食すると強烈な酸味を感じる
・加熱するときれいに煮とろける
・加熱しても爽やかなりんごらしい香りが残る
・甘みは少ない
日本では、まだマイナーな品種ですが、イギリスではりんごの生産量の40%が「ブラムリー」で、とてもポピュラーな品種として親しまれています。
もしも手にする機会があったら、ぜひ食べてみてくださいね。
りんごの栄養価や効果・効能について
「1日1個のりんごは医者を遠ざける」といわれるほど、りんごは大変栄養価の高いフルーツです。
ビタミン、ミネラル類が豊富なのはもちろん、水溶性・不溶性の食物繊維が一緒に摂取できます。
また、りんごポリフェノールによる抗酸化作用・脂肪低減作用があり、低カロリーで腹もちもよいため、りんごはダイエット効果がとても期待できるフルーツとされています。
おいしいりんごを見分けるポイントは?
ここではりんごを購入するとき、おいしいものを選別するチェックポイントをご紹介します。
チェックポイント
・皮の色がしっかり濃い色をしている
・ハリとツヤがある
・皮の部分がワックスをかけたように光っている
・手にしたときにしっかり重量を感じる
・(赤りんごの場合)お尻の部分までしっかり赤く熟している
・ツルが太く、まっすぐになっている
蜜入りりんごは甘い?甘くない?
よく「りんごの蜜入り=甘い」とされていますが、じつは蜜の部分は甘くありません。
蜜の部分は、りんごの成分の一部である「ソルビトール」が染みだしてできたものです。
ただ、全体が完熟して糖度が高くなければ蜜入りりんごはできないため、甘いりんごを選ぶ目安にはなるでしょう。
りんごの常温保存のコツと保存期間の目安
りんごを常温保存したときの日持ち期間の目安は、約1ヵ月です。
ただし、この期間は「丸ごとのりんご」の保存期間なので注意してください。
りんごは、低温を好む果物のため、直射日光の当たらない風通しの良い涼しい場所で保管しましょう。かごや段ボールのまま保存しても意外に長持ちします。
ただ、他のフルーツとカゴに一緒に入れて保存すると、りんごの出す「エチレンガス」が他のフルーツの追熟を早めてしまうので、気を付けてくださいね。特にバナナやキウイフルーツは熟しやすいので、注意が必要です。
一方でカットされたりんごは、常温保存には不向きです。「冷蔵保存」や「冷凍保存」の項目を参考にしてください。
りんごの冷蔵保存のコツと保存期間の目安
ここでは、りんごを丸ごと保管する時の冷蔵方法と、カットしたものを保管するときの冷蔵方法をご紹介します。
りんご丸ごとの場合
りんごを丸ごと冷蔵保存したときの日持ち期間の目安は、約1〜2ヵ月です。
りんごの保管の適温は0〜5℃のため、野菜室ではなく冷蔵室で保存するようにしましょう。冷やしておくことで、長持ちするだけでなく甘みもしっかり感じられますよ。
りんごを長持ちさせる冷蔵保存のポイントは、以下の2つです。
・りんごは、洗わずにキッチンペーパーや新聞紙で1こずつ包む
・包んだりんごを保存袋に入れて口を閉じて保管する
りんごから発生するエチレンガスは、冷蔵庫内でも他の食材への影響があるので保存袋の封は忘れないようにしましょう。
りんごをカットした場合
カットしたりんごを冷蔵保存したときの日持ち期間の目安は、約1〜2日です。
断面から変色したり水分が蒸発したりするので、みずみずしいうちに早めに食べきりましょう。
カットしたりんごは、保存容器に重ならないように入れて、しっかり蓋やラップをして保存してください。
もし食べきれない場合は、次の「冷凍保存」の項目を参考にしてくださいね。
りんごの冷凍保存のコツと保存期間の目安
りんごを冷凍保存したときの日持ち期間の目安は、約1ヵ月です。
冷凍保存は「カットしてから冷凍する」のがおいしく保存できるコツになります。
「ふじ」「サンふじ」「シナノゴールド」といった晩成種が冷凍してもおいしく食べられる品種なので、買う際はチェックしてみてください。
【冷凍保存の手順】
1.りんごをよく洗い、汚れを落とす
2.8等分を目安に食べやすい大きさに切り、塩水につける
3.水気をよく拭いて、保存袋に重ならないように入れ、しっかり口をとじる
4.冷凍庫で平らに置いて冷凍する
一度冷凍したりんごは、シャキシャキ感がなくなってしまうので注意しましょう。
冷凍したものは、半解凍で食べるのがおすすめです。
また、コンポートやジャムのように火を通して食べるとトロっとした食感になり、おいしく召し上がれます。
りんごの変色防止方法3選
りんごは切ってそのままおくと、りんごの持つポリフェノール類の作用で表面が茶色くなってしまいます。
防止するのに「塩水につける」という方法が広まっていますが、実は変色させない方法は他にも色々あります。ここではその方法を、3つご紹介します。
1.砂糖水につける
りんごを食べたときに塩水だと塩味が気になる方には、こちらの方法がおすすめです。
200ccの水に対して砂糖を約大さじ1を入れて、りんごを塩水の時と同じようにつけておきましょう。
2.レモン水につける
りんごの甘みと酸味の対比を味わいたい方は、レモン水につけるのがおすすめの方法です。
200ccの水に対して、レモン果汁を小さじ1〜2杯入れてよく混ぜた後、5分程度つければOKです。
レモンのクエン酸が働き、変色防止に役立ってくれます。
3.炭酸水につける
りんごの味わいを変えずに楽しみたいのであれば、炭酸水につけておくのがおすすめです。
炭酸水も、カットしたりんごを5分くらいつけておくと変色防止になります。
無糖の炭酸水だけでなく、フレーバー炭酸や甘味のある炭酸水でも効果は同じなので、ぜひ色々な商品で試してみてはいかがでしょうか。
りんごの皮を捨てるのはもったいない!?
りんごの皮には主に整腸作用のある食物繊維や、抗酸化作用の高いアントシアニンが含まれています。
そのためりんごの皮をむいて捨ててしまうと、りんごの成分の約1/3を失ってしまうことに。
「噛み切りにくい」「歯に挟まる」など多少の食べづらさはありますが、なるべく皮ごとりんごを楽しみましょう。
ただ、大きくカットしたままだと食べづらいかもしれません。くし切りにカットしたものを薄めにスライスすれば、皮付きでもりんごが食べやすくなります。
りんごの保存方法のまとめ
今回は、りんごの常温・冷蔵・冷凍の保存方法と日持ち期間、長持ちのコツまで詳しく解説しました。
りんごの変色防止に「砂糖水」「レモン水」「炭酸水」が役立つと知って、驚いた方もいらっしゃったのではないでしょうか。
「1日1個のりんごは医者を遠ざける」の言葉通り、りんごには様々な栄養がぎゅっと詰まっているフルーツです。
ぜひ、りんごを積極的に朝食や食後のデザートとして取り入れて、健康的な毎日を送れるようにしましょう。
<了>
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※本記事は個人の体験談をもとに作成されております。
※健康法や医療・介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず公的機関による最新の情報をご確認ください。
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