在宅介護の始まり

回復リハビリ病院から介護のお墨付きをいただき、私の在宅介護が始まりました。

退院時の妻は、右片麻痺や嚥下機能低下、構音障害などの障害が残り、寝たきり状態です。

毎日の訪問看護や2週間毎の往診、週2回のデイサービスの利用など目まぐるしく毎日が過ぎていきます。

そして在宅介護中はさまざまな出来事がありました。

介護は24時間営業

介護を始めて、ほぼ3か月間は24時間営業でした。

毎朝5時に起床し、おむつ交換に始まり痰の吸引・食事の準備・食事介助・口腔ケア・身体拭きが朝昼夕と続きます。

夜間は、体位変換や定期的な痰の吸引があり、私の睡眠時間は3〜4時間程度です。

嚥下機能に障害があるため、食事は約2時間かかります。

朝食〜昼食・夕食に合計6時間かかるため、リハビリに費やす時間がありませんでした。

本当に辛かった3つの出来事

慣れない介護の中で、辛い出来事が3つありました。

今でもその辛く、苦い経験は忘れたことはありません。

1つ目の出来事

1つ目の出来事は、誤嚥性肺炎による緊急入院です。

毎食後、かかさず口腔ケアと痰の吸引をしていましたが、口腔内の汚れが取り切れておらず、夜間に高熱が出て肺炎を発症しました。

妻の状態を知らずに、食事ばかりに気を取られた出来事です。

2つ目の出来事

2つ目の出来事は、胃ろうの増設手術を受けたことです。

誤嚥性肺炎が収まり、退院したときの妻の体重は24kgまで激減していたため、ショックを受けました。

医師からは、口から食べるのを続けると誤嚥性肺炎を繰り返すので、胃ろうを検討してくださいと打診があり、悩みました。

しかし、何度も妻を説得し、胃ろうの増設手術を受け、その後は誤嚥性肺炎を起こしていません。

3つ目の出来事

3つ目の出来事は、呼吸不全となり、救急車でかかりつけの病院に運ばれたことです。

誤嚥性肺炎のリスクは減って安心していた頃、朝のおむつ交換時に意識がなくなっていたため、訪問看護師に連絡し、緊急入院になりました。

呼吸不全の原因は、舌の落ち込みにより息ができず呼吸困難に陥ったもので、気管挿管により助かりました。

介護スキルの未熟さを知る

3つの出来事を経験したことで自分の介護スキルの未熟さを知り、さらなる介護スキルアップを図るべく、少しでも不安なことはすぐに解決していきました。

しかし、当初は医療従事者との連携がうまく取れず、疑心暗鬼に陥った時期もありました。

医療従事者との葛藤

医療従事者によって意見や治療方針が変わることにストレスを感じ、反発した時期もあります。

妻をこのまま任せてもいいものかと迷った時期もありました。

医師

往診の医師は、医療方針が守りと攻めの2通りに分かれていると感じます。

今の体調を維持する治療または少しでも前向きな治療の2つの選択は、医師によって変わります。

いくら家族の希望を伝えても、今までの治療方針を貫く医師には不満しか覚えません。

誤嚥性肺炎が怖いのか、前向きな発言がない医師には、このままで大丈夫かなと悩んだこともありました。

訪問看護師

訪問看護師によっても、看護レベルの違いを感じました。

妻の病気を知っていながら、話が通じず、場当たり的な看護をする方もいます。

そのため、話しやすい看護師には色々と尋ねますが、話をしにくい看護師には尋ねることもなくなりました。

私の身勝手な考えですが、看護師の技量は皆が同じとは限らないことを知りました。

リハビリ担当者

リハビリ担当者によっても、妻との接し方が異なります。

丁寧に話しかける方とほぼ話さない方、患者は前者の方を頼りにするでしょう。

妻は必ず、「今日の看護師さん、リハビリは誰?」と私に確認するのも、分かる気がします。

100%の介護を求める妻

私に100%の介護を求める妻と喧嘩をすることが多々あります。

妻の状態は日によって変わるため、都度、自分で判断し対応していますが、対応が遅くて下手だと文句を言われます。

こちらは一生懸命なのに、妻の要望に応えられないと、とばっちりがくるのが辛いです。

いつも妻には「俺に100%の介護を望むな」とは伝えていますが、聞く耳を持ちません。

それでも介護を続ける理由

在宅介護は苦労の連続ですが、それでも介護を続ける理由は次のような想いがあるからです。

理由

・妻と一緒に過ごしたい
・妻の介護は自分でしたい
・自分が元気な間に妻を元気にしたい

不安があるとすれば、「気力や体力、経済力がいつまで持つのか」です。

介護はいつまで続くか分からないため、よく考えて決断しなければなりません。

介護で得た教訓

私が3年間の介護で得た教訓は次の6つです。

教訓

・介護を続けるには、気力・体力・経済力が必要です
・要介護者の体調に合わせた介護ができるには日数がかかります
・医療従事者の方針はすべて正しいとは限りません
・昨日の介護が今日に通用するとは限りません
・要介護者の心の変化に介護者が合わせなけれなりません
・介護者は毎日が勉強です。日々、スキルアップが必要です

ただし注意点もあります。

注意点

・特に若い年代の方の介護離職は避けてください
・在宅介護は介護サービスを可能な限り利用してください
・介護者も健康維持に努めてください
・疲れた時はショートステイを必ず利用し、休憩時間を作るようにしてください

介護による共倒れだけは避けなくてはなりませんから。

 

以上が、私が妻の介護を始めて3年になる今の心境をまとめました。

介護離職は避け、可能な限り介護サービスを利用するのが介護を続ける秘訣ですよ。

 

< 了 >

 

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※本記事は個人の体験談をもとに作成されております。
※健康法や医療・介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず公的機関による最新の情報をご確認ください。
※記事に使用している画像はイメージです。

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