華やかな見た目と、芳醇な香りと旨みが特徴の舞茸。
鍋物や炒め物、炊き込みごはん、天ぷらとさまざまな料理で楽しめるのが魅力です。
今回は舞茸の保存方法、旬の時期、おいしさの見分け方、豆知識、相性の良い組み合わせの食材について解説します。
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舞茸の旬の時期や有名な産地、種類について
舞茸は10月〜1月で、秋から冬の時期に旬を迎えます。
産地のトップは新潟県で、次いで静岡県、福岡県となっています。
舞茸の種類は主に3つ。
大ぶりで香りの強い「黒舞茸」
一般的によく出回っている「茶舞茸」
流通量の少ない「白舞茸」があります。
舞茸の栄養価や効果・効能について
ビタミンB2、ビタミンD、食物繊維、ナイアシン、亜鉛などビタミンやミネラルに富んでいます。
他にもエルゴステロールというきのこに含まれる成分は、日光にあたるとビタミンDに変化する性質があります。
また、βグルカンという成分には抗がん作用が期待でき、免疫力を高める効果があるとされています。
舞茸の購入時のおいしい食材の見分け方
おいしい舞茸を購入時に見分けるためは以下のポイントがあります。
チェックポイント
・全体が肉厚
・ハリがある
・カサの色が濃い茶褐色
・軸が白くて硬め
また、鮮度が落ちるとカサが湿ったようにしなびてくるので選ばない方が無難です。
舞茸の常温保存のコツと保存期間の目安
舞茸の入った袋を少しあけ、風通しの良い場所で保存しましょう。室温が25℃を超える暑い日は常温保存を避けるのが無難です。この場合の保存機関目安は約2日です。
舞茸の冷蔵保存のコツと保存期間の目安
舞茸を袋から取り出し、キッチンペーパーや新聞紙で包み、密閉できる保存袋に入れてから冷蔵庫に入れましょう。この場合の保存機関目安は約5〜7日です。
水分で舞茸が痛みやすいので、湿気を防ぐ工夫をすると少し長持ちさせることができます。
舞茸の冷凍保存のコツと保存期間の目安
表面の汚れを湿らせたキッチンペーパーなどで拭き、軸の先の硬い部分(石づき)を切り落とし、小房に分けます。そのまま冷凍用保存袋に平らに広げて入れ、冷凍します。
この場合の保存期間目安は約1ヶ月です。
舞茸をはじめ、きのこ類は冷凍することで細胞壁が壊れ旨みと栄養価がUPするので冷凍での保存をオススメします。
舞茸の冷凍保存のコツと解凍方法
バラバラにほぐしておけば、必要な分だけ凍った状態で調理することが可能です。
また、取り出してすぐの舞茸を使った天ぷらは油ハネを防ぐことができるので一石二鳥です。
自然解凍や、電子レンジを使った解凍も可能ですが、水分や旨み、栄養が抜け食感も損なわれてしまうので凍ったまま使用するのがオススメです。
舞茸の豆知識
いざ食べようとした時に、カサの上に白くてふわふわしたものがついていることがあります。
正体はカビではなく、実は「気中菌糸」と呼ばれるものできのこの一部。そのため、食べても何も問題ありません。
舞茸と相性の良い組み合わせの食材
舞茸はビタミンCを多く含むブロッコリーやピーマンなどと相性が良いです。
なぜなら、舞茸に含まれるチロシナーゼ阻害物質の効果を高める作用があるから。このチロシナーゼ阻害物質は、シミの原因になるメラニン色素の生成を抑制する効果があります。
他にも舞茸は油との組み合わせも好相性。舞茸に含まれるビタミンDは脂溶性のビタミンなので、油を使った炒め物や揚げ物で調理することでより効果的に栄養素を摂取することができますよ。
舞茸の保存方法のまとめ
・舞茸は水分や高温下により傷みやすいので、冷蔵か冷凍で保管する。
・油を使った料理にすると、栄養素を効率的に摂ることができる。
・凍らせて保存すると約1ヶ月も日持ちし、旨みと栄養価もUPする。
・凍ったまま調理することができるので便利。
昔は希少で高級食材で、銀と同じ価値があったとも言われ、見つけた時に舞って喜ぶことから名付けられた舞茸。
今はスーパーに行けば一年中手に入れることができるので嬉しい限りです。
旨みたっぷりで香り高い舞茸を上手に保存して、無駄なく長く楽しみましょう。
<了>
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※本記事は個人の体験談をもとに作成されております。
※健康法や医療・介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず公的機関による最新の情報をご確認ください。
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