デイサービスとデイケアの違いは何か知りたいと考えていませんか。
デイサービスもデイケアも通所サービスなのは同じです。
ただ、介護サービスを調べていると区別されているので違いがわからないと選べないと思うでしょう。
この記事ではデイサービスとデイケアの違いを詳しくまとめました。
選び方のポイントも解説するので、適切な介護サービスを選んで申し込みましょう。
デイサービスとデイケアの4つの違い
デイサービスとデイケアには目的・利用条件・サービス・費用の3つが違います。
介護制度上ではデイサービスは通所介護、デイケアは通所リハビリテーションに分類されます。
この違いによって何が異なるのかを詳しく見ていきましょう。
目的の違い
デイサービスとデイケアではサービスの目的が違います。
デイサービスは利用者の自立的な生活の支援や、心身の機能の維持向上のための介護がおこなわれるのが特徴です。
自宅介護をするときの家族の心身負担を軽減することも目的です。
一方、デイケアは自立支援や家族の負担軽減だけでなく、健康管理やリハビリを含んでいます。
施設の利用目的の観点では、デイサービスとデイケアの違いは医療ケアを含むかどうかで区別できます。
利用条件の違い
デイサービスとデイケアには利用条件に違いがあります。
デイサービスは要介護1以上の認定が必要ですが、デイケアは要支援1以上であれば利用可能です。
認定の受けた結果が要支援1または2だった場合にはデイサービスは利用できません。
サービスの違い
デイサービスとデイケアではサービスの内容が違います。
デイケアでは基本的にデイサービスのサービス内容をカバーしていますが、さらに運動器機能向上・口腔機能向上・栄養改善といったサービスを選択することが可能です。
デイケアでは看護師による日々の健康管理も受けられます。
デイサービスの場合には医師が常駐して対応しているため、診察やリハビリなどを受けるのに適した環境が整っています。
費用の違い
デイサービスはデイケアと比べると医療ケアがないですが、費用が安いので負担を抑えられるのが特徴です。
デイサービスとデイケアの費用負担の違いは要介護認定の等級と、デイケアで依頼する選択的サービスによって違います。
利用者数の延べ人数が月間750人以内の通常規模の事業所で、要介護1の人が利用したときには、デイサービスでは7時間以上8時間未満のケアで1回645円、デイサービスでは6時間以上7時間未満のケアで1回667円です。
また、デイケアは要支援の人が利用すると負担額が大きくなります。
要支援1の人が共通的サービスを受けるだけでも毎月1,712円がかかります。
デイサービスでは要支援の人に特別な費用負担はないので、これが大きな違いです。
デイサービスとデイケアの選び方のポイント
デイサービスとデイケアの違いがわかると選び方もはっきりしたのではないでしょうか。
ここでは通所サービスに申し込みたいときに、状況に応じてデイサービスとデイケアのどちらを選ぶと良いかを説明します。
医療ケアが必要ならデイケア
通所サービスで医療ケアが必要なときにはデイケアを選びましょう。
例えば、以下のようなときにはデイケアが適しています。
- 変形性関節症や骨折などによるリハビリが必要な人
- 脳梗塞・心筋梗塞・神経変性疾患などの持病がある人
- 足腰が弱ってきている状況を改善したい人
日常生活の介護ケアならデイサービス
特に医療ケアの必要はなく、日常生活の介護ケアがあれば良いならデイサービスが適しています。
以下のような介護の希望があるときにはデイサービスを利用しましょう。
- 身体機能や知覚能力の低下が悩みになってきた人
- 認知症対策を始めたい人・認知症がある人
- 同世代とのコミュニケーションを希望する人
デイサービス・デイケアの違いを考慮して併用
デイサービスとデイケアは併用することも可能です。
要介護1以上の人はデイサービスとデイケアを両方使えるので選択肢として検討しましょう。
デイケアで毎日通所したいと思っても、2日くらいしか受け入れてもらえない場合もあります。
医療ケアは週に2日で十分なら、残りはデイサービスで対応するといった利用の仕方が可能です。
デイサービスとデイケアの違いを考慮して併用すると費用も抑えられます。
一つにこだわらずに併用も考えるのがおすすめです。
まとめ
デイサービスとデイケアの違いはサービスの目的・利用条件・内容・費用の4つです。
デイケアは医療ケアも受けられますが、費用はデイサービスより高くなっています。
ただ、デイケアは要支援のときでも利用可能です。デイサービスとデイケアで悩んだときには医療ケアの必要性を基準にして決めると良いでしょう。
また、デイサービスとデイケアは併用できるので、要介護になったときには費用が安いデイサービスを優先して、必要な分だけデイケアを利用するのが賢い方法です。
<了>